MOVフィールドバス・コントロールシステムをベースに新型マスターステーション発売

フランスのベルナール・コントロール社(昨年6月にL.Bernardから社名変更)が、新しい防爆型アクチュエーター・シリーズとマスター・ステーション・タイプのフィールドバスソリューションを発売した。多数のモーターバルブのコマンド・コントロールを簡便化するベルナール・コントロールのマスター・ステーションは、ミッションクリティカルな面を考慮に入れたターンキーシステムで、プラントに最大レベルのセキュリティを確保する。
従来のポイント・ツー・ポイント接続に比べ、フィールドバスは、現場での配線を最適化し、設備全体のコストを削減しながら、従来よりはるかに多くの情報を取得することができる。ほとんどの場合、この制御アーキテクチャーでは、DCS(分散型制御システム)とアクチュエーター群の間に配置されるマスター・ステーションが組み込まれている。

柔軟性
フィールドバスで通信を管理するバスには2種類あり、「プロプライエタリ」システムの場合には、利用者は互換性のある同一ブランドの機器を使用することを余儀なくされる。一方、「オープン」システムの場合には、いくつものブランドの機器を接続することができ、ベンダーを自由に選択することができる。オープンシステムならば設備により柔軟性を持たせられるとともにプラントの管理運営も容易になる。ベルナール・コントロールは、同社のあらゆるフィールドバスソリューションにPROFIBUS DPV1オープンプロトコルを採用。
信頼性
ほとんどのフィールドバスシステムは高水準の信頼性を提供する。冗長化PLCフィールドバスシステムであれば稼働率が99.99%を超えることもざらにある。複雑なプロセスにとってセキュリティは重要な要素であり、場合によっては、マスター・ステーションとスレーブ機器間に完全冗長通信経路を設置する(バスラインと接続インターフェースを二重化する)などして、セキュリティレベルをさらに強化する必要があるが、これら2本のラインの導通性が同時に遮断されることがある。あるアクチュエーターがメンテナンス時にサイトから切り離される時は、信号が流れなくなるので設備全体が影響を受け、このような場合には、当該ラインの導通性を維持するためのなんらかの技術的な手段が存在することが重要である。PLC技術、完全冗長性、バスの導通性を兼ね備えたベルナール・コントロールのマスター・ステーションは、設備を保護する信頼性の高いシステムとして設計されている。

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