官民一体で「環境」「エネルギー」「水」産業の輸出を目指す
化学工学会・日本能率協会が主催する展示会「INCHM TOKYO 2011(インケムトウキョウ)」と、経済産業省・国際連合工業開発機関(UNIDO)が主催する「グリーン産業開発支援国際会議2011(仮)」は、日本の環境技術を世界にアピールし、新興国市場への関連製品やサービスの輸出促進、技術提供という共通した目的のも本年11月16日(水)~18日(金)に東京ビッグサイトで同時開催する。
日本政府が掲げる新成長戦略において「グリーン・イノベーションによる環境・エネルギー大国戦略」のもと、2020年までに再生可能エネルギー関連市場で10兆円、水を含むパッケージ型インフラ海外展開で19.7兆円の市場開発という目標が発表されている。このような背景のもと、今回の同時開催は「INCHM TOKYO」の半世紀近い歴史と、製造業に強くBtoBに特化した専門性の高い展示内容、「環境」「再生可能エネルギー」「水処理」という新しいテーマが評価され、経済産業省・国際連合工業開発機関との連携による開催が実現した。
「INCHEM TOKYO」は、化学を中心としたプロセス産業のためのエンジニアリング技術、設備や素材の専門展示会として1966年にスタートし、2011年で25回目を迎える。これまでにのべ190万人が訪れ、前回2009年開催時には372社が出展し、会期3日間で関連業界の生産・研究開発担当者など6万7192人が来場した。今回は、従来の強みであった化学などプロセス産業の工場に向けた展示内容に加え、これからの成長が見込まれる「エネルギー」「環境」「水」分野の展示テーマを新たに設けた。
一方、「グリーン産業開発支援国際会議2011(仮)」は、グリーン産業を新興国へ普及することを目的として各国の政府・産業界が参集する国際会合。新興国のグリーン産業に対する期待に応えるべく、経済産業省・国際連合工業開発機関が日本での開催を合意した。諸外国にむけて、日本の優れた環境技術・製品・サービスのい点を促進し、持続的な産業開発を支援するために、およそ20カ国の新興国から、数百名のハイレベルな政府・産業界の代表の参加が予定されている。
●展示会開催概要
【名 称】INCHM TOKYO2011(インケムトウキョウ)
*「プラントショー」「イノベーション・プロダクツ」「創エネ・省エネ・エコ」「水イノベーション」
【会 期】2011年11月16日(水)~18日(金)10:00~17:00
【会 場】東京ビッグサイト 東1~3ホール
【主 催】(社)化学工学会 (社)日本能率協会
【展示予定規模】500社/1100小間
【入場予定者数】7万人
【出 展 対 象】環境・エネルギー・水およびプロセス産業に関連する、システム・エンジニアリング・機器および材料・部材など
【来 場 対 象】国内外のプロセス産業・材料・エネルギー・環境・水に関する企業の経営者・エンジニア、政府自治体関係者など
【入 場 登録料】1000円(税込)*ただし事前登録証持参者、招待状持参者および学生は無料
●国際会議開催概要
【名 称】グリーン産業開発支援国際会議2011(仮称)
【会 期】2011年11月16日(水)~18日(金)
【会 場】東京ビッグサイト 会議棟
【主 催】経済産業省 国際連合工業開発機関(UNIDO)
【予定参加国数】新興国からおよそ20カ国
【予定出席者数】数百名を予定
【会 合 内 容】環境産業に関するハイレベル会合、基調講演、パネルディスカッション、技術セッション、およびビジネスマッチングなどを予定