DMG森精機 増収増益で増配

森社長
森社長
DMG森精機(社長=森 雅彦氏)がこのほど2014年3月期連結決算を発表した。

同社グループを取り巻く環境は、年度前半には日本、中国、アジアが低調に推移したものの、年度後半には内需、外需ともに復調し、業界全体として工作機械受注実績が増加した。
このような環境のもとで同社グループは、全ての新機種に搭載可能なオペレーティングシステム「CELOS」を搭載した「NLX2500」など多くの機械を新提案し、受注拡大を図った。また、今後のビジネスの発展につながるポルシェとのプレミアムパートナーシップを締結するなど、更なる積極事業を展開した。

この結果、連結売上高は1,607億2800万円(前期比8.2%増)、連結営業利益93億5700万円(前期比126.3%増)、連結経常利益112億4500万円(前期比124.6%増)、連結当期純利益94億4200万円(前期比82.6%増)となった。

地域別の動向および業績は、日本では、自動車、農業機械関連の引合が堅調で、売上高は1,292億5300万円(前期比3.9%増)、利益86億3200万円(前期比83.0%増)。
米州では、自動車、航空機、エネルギー産業で受注が好調で、売上高554億7300万円(前期比13.2%増)、利益11億3300万円(前期は9億9500万円の損失)。
欧州では、自動車、航空機関連を中心に引合が堅調で、売上高337億8300万円(前期比17.8%増)、損失2500万円(前期は6200万円の損失)。
アジアでは自動車、農業機械関連を中心に、中国では自動車、金型を中心に引合が堅調に推移したが、売上高229億1800万円(前期比7.1%減)、損失4億3500万円(前期は200万円の損失)となった。

今後については、米州や欧州を中心とした受注環境が引き続き堅調に推移するものと予想され、本年7月にグランドオープンする東京グローバルヘッドクォータ(東京・江東区)、また10月にはスイスにも開設し、最高のショールームと最新機械で、全世界の顧客に対してソリューションの提案、デモ加工を行うなど、顧客が必要とする製品、サービスをタイムリーに提供できる体制を構築するとともに引き続きコスト削減活動を展開していく。

次期連結業績(通期)見通しとして、売上高1,700億円、営業利益130億円、経常利益150億円、純利益105億円を見込んでいる。

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