アマダがファイバーレーザ(2kW)搭載 パンチ・レーザ複合マシン「LC-2515C1AJ」を発表
アマダ(社長=岡本満夫氏)は、5月17 日(土)から同社伊勢原事業所内のアマダ・ソリューションセンターで開催しているAMADA INNOVATION FAIR 2014(AIF2014)に
おいて、新商品としてファイバーレーザ(2kW)を搭載したパンチ・レーザ複合マシン「LC-2515C1AJ」を発表した。「LC-2515C1AJ」は、工程統合型複合マシンに「ファイバーレーザテクノロジー」の新技術を搭載し、高生産・省エネ・低コストで高効率な工程統合を実現した『ファイバーレーザ複合マシン』として、ラインナップ。オープンテーブルで遮光性を実現した仕様となっており、ブランク加工におけるさらなる差別化を可能にするマシンである。
主な特長は以下のとおり。
1.高生産性・省エネ性
・CO2 レーザマシン(4kW)に比べ、ファイバーレーザでは高いビーム品質と集光点の密度を高めることができるため、薄板加工での超高速切断が可能となった。自社製2kW ファイバーレーザ発振器と、CO2 レーザ(4kW)と比較した場合、消費電力1/3、待機時の消費電力も抑えた。
・ファイバーレーザ搭載に合わせてY 軸を強化し、高速切断に対応した。
・5′×10′材への対応による加工領域の拡大と、パンチング・成形・タッピング加工とファイバーレーザ技術を統合する「工程統合」により、高反射材や難加工材の加工に対応しながら、全体の加工リードタイムを短縮した。
2.安全性と作業性の両立
・「レーザ軸Y 移動方式」を採用しているため、レーザ切断時は材料移動をX 軸方向のみとしており、レーザ加工時のキャビンカバーをY軸移動領域のみに限定している。このY 軸移動領域のキャビンカバーにより、遮光領域をコンパクトにする新しい「オープンテーブ
ル遮光方式」を開発、これにより省スペース化とオペレーターの安全性の確保の両面を同時に確保した。
・オープンテーブルの利点として第2原点を設け、キャビンカバーを開閉せずに素材セットが可能となり、従来機と同等の作業性を確保する。
3.工程集約・安定加工の実現
・切断加工はファイバーレーザ切断を主とし、成形やタッピングなどの加工を金型で行うことで、効率的な工程集約を実現している。
・パンチング金型の使用実績をID 情報で管理し、磨耗を予測。安定した金型コンディションを維持する「品質のデジタル管理」を実現した。
4.トータルリードタイムの短縮
・自動供給装置とテイクアウトローダーとのシステムアップにより、長時間連続運転が可能。
・顧客の要望に応じたシステムアップバリエーションを用意。