ますます高まるフランスの存在感! 鉄道技術国際見本市 InnoTrans 2014 がベルリンで開催

世界最大規模を誇る第10回InnoTrans(イノトランス)鉄道技術国際見本市が9月23日~26日までの間、ベルリンで開催されるが、フランスは再び存在感を発揮するとして注目されている。その理由は、フランスパビリオンに参加するフランス企業が100社以上、さらに個別に出展する企業も80社あるからだ。特に、車載エレクトロニクス・ソフトウェアを専門とするCENTRALP社、安全装置関連部品の設計・製造のSCOMA社、および鉄道オートメーションを専門とするLEROY AUTOMATION社の3出展者はパビリオンの協賛スポンサーになっている。

フェール・ド・フランス(フランス鉄道産業協会)は、今回のフランスパビリオンのパートナーを務める。2012年に創設されたフェール・ド・フランスは、行政官庁、交通運営機関、旅客・貨物輸送事業者、鉄道施設管理者、鉄道技術業者、エンジニアリング企業など、公共および民間のすべての鉄道関係事業者の連携を図る新しい組織。そのメンバーには、アルストム、ARF(フランス地方協会)、ユーロトンネル、FIF(鉄道事業者連盟)、GART(交通機関運転司令機構連合)、運輸担当省、RATP(パリ市交通公団)、RFF(フランス鉄道線路事業公社)、SNCF(フランス国鉄)、Syntec-Ingenierie(コンサルティング企業協会)、およびUTP(公共鉄道交通連合)が名を連ねている。フェール・ド・フランスは、鉄道事業推定売上高300億ユーロ以上で、約34万人の従業員を擁しており、フェール・ド・フランスの会長は、2013年9月24日からPierre Mongin(ピエール・ モンジャン)RATP(パリ市交通公団)総裁が兼務している。

イノトランスは、ベルリンで隔年開催される一大イベントとして、かねてより延べ14万 m2に及ぶ広大なスペースで屋外展示会と見本市と国際会議を同時開催している。この種の見本市としては随一のイベントであり、来場者数は回を重ねるたびに増加している。2012年は、世界49カ国から2,515社が出展し、業界関係者の来場者数は126,000人を数え、18億ユーロにのぼる成約実績があった。今年のフランスパビリオンの出展者数は前回より11%増加している。

フランスパビリオンには、アルザス、ブルゴーニュ、サントル、ペイ・ド・ラ・ロワール、ミディ・ピレネー、ノール=パ・ド・カレ、ピカルディの、フランスの7地域圏が参加。アルザスおよびブルゴーニュの商工会議所、サントル地域圏推進機構、ならびに4つの産業クラスター(Northern France Rail、Neopolia Rail、MecateamCluster、Mipyrail)は、フランスの鉄道産業の全体像把握に貢献するとされており、展示される機器は、インフラストラクチャー、鉄道車両、車両設計、車両搭載電子システム、鉄道車両用機械部品、運行情報および運賃課金システム、公共旅客会社、鉄道試験・エンジニアリングなど、この業界のあらゆるカテゴリーを対象としている。

フランスの出展者の専門性、技術力、イノベーション能力により、フランスの鉄道産業は国際的に認められており、世界第3位にランクされている。ヨーロッパでは、フランスの鉄道業界は、企業数約1,500社、年間売上高40億ユーロ超(うち、輸出4分の1)で、ドイツに次いで第2位を占めている。

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