「商社にとって最大の財産は人である」日本工作機械販売協会が総会を開く
2014年06月19日
日本工作機械販売協会(会長=上田良樹三菱商事テクノス社長)が6月10日、都内の第一ホテル東京で第45回通常総会を開催した。
総会後の懇親会で上田会長は、「いよいよ日本のものづくりが元気になってきた。アベノミクスに支えられ良い調子で推移している。わが国の工作機械業界はグローバルベースで拡大する市場をしっかり捉え、着実に躍進していると思っている。精密分野は日本の技術が世界のものづくりを支えているが、これも増加基調にある。市場のニーズの多様化、複合化が進む中で、品質の重要性、技術の先進性が求められており、日本のものづくりが活躍できる場が広がっている」と述べ、「商社にとって最大の財産は人である。今後も人材育成に注力していく」と強調した。
来賓を代表して須藤治 経済産業省製造産業局産業機械課長が、「リーマンショック後の厳しい状況、超円高などに苦しめられた時代の中、皆様は幅広いネットワークとソリューション力、コンサルティング機能を持ちながら、ユーザーとメーカーを繋ぎつける役目をされてきた。一番の資本である人についても人材育成に注力されている。うんと儲かる資格があると確信している」とあいさつをした。 続いて業界を代表して花木義麿日本工作機械工業会会長(オークマ社長)が、「5月の日工会受注速報を発表すると、5月は前年同月比で24%増の1204億円だった。昨年末から9月連続で1000億円越えが続いている。また、3月からは1200億円を超えた状態が3カ月続いており、今年1月から5月までの受注額の累計は5732億円となり、年初に申し上げた日工会目標の1兆3000億円を上回るペースで推移をしている」とし、設備投資減税に触れ、国内の設備若返り需要が膨大にあるとの見方を示した。乾杯の発声を千葉雄三日本工作機械輸入協会会長(CKB社長)が行った。