世界初! キタムラ機械が超高速立型マシニングセンタ「XrossCut(クロスカット)」を開発
キタムラ機械(社長=北村彰浩氏)は、世界で初めてGコードMコードといったNC言語を知らない人手も写真画像からSTLファイルをつくり、プログラム作成の手間をかけずに加工できる超高速立型マシニングセンタ「XrossCut(クロスカット)」を開発した。
この機械は、1997年から開発を手がけ、2005年に経済産業省が創設した第1回ものづくり日本大賞の優秀賞を受けた超高速金型加工機から改良に改良を加え、17難の歳月をかけてようやく商品化に成功した世界にも類がない次世代型3Dマシニングセンタである。
近年注目されている3Dプリンタとはリバース(反転)の動き(3Dプリンタは主にプラスチック等を積層していくのに対し、同社の「XrossCut」は、同様の動きで掘り込んでいく)を用いて、3Dプリンタでは3次元生成が困難な高硬度な鋼材やアルミ合金まで幅広く切削加工で3次元形状生成を行うことができる。
従来使われていたNC言語でのプログラムを用いて、超高速で加工することも可能であり、主軸回転速度毎分70,000回転、切削送り速度は最大毎分120,000mmと世界最高速度を誇っている(左右方向はX・U軸を相対的にそれぞれMAX毎分60,000mmで移動)。従来の金型加工機等と比べて3倍以上の条件で3次元切削が実現できる。
制御装置は最もハイエンドな独自開発のキタムラ機械オリジナルCNC制御装置「Arumatik-Mi」を搭載して、従来の5倍の演算処理速度と最大で従来の25万倍以上の512GBハードディスクドライブによる大幅な加工時間短縮を可能にして、さらに加工時間が100時間を超すような大容量のプログラムでも分割せずに余裕を持って一括処理が可能となるうえ、USBメモリからも同様の直接運転も可能になる世界に類をみないマシニングセンタである。
なお、「XrossCut」は本年9月8日~9月13日に開催される「IMTS2014・シカゴショー(小間番号:S-9148)に出品する。