フランスにおける使用済みタイヤの有効活用に ~プヌテック社が新しい国際パートナーを募集中~

使用済みタイヤ処理を専門とするプヌテック社が、フランスをはじめヨーロッパに廃タイヤから高付加価値製品ヘのリサイクルやエネルギー生産のための拠点を設立しようと計画している。今後はこの計画を成功に導くための技術および融資関連のための国際的なパートナーを求めている。
現在、ヨーロッパでは循環型経済を促進する必要性が認識され、廃タイヤに含まれる原材料の回収が大きな意味を持ち始めている。これを踏まえ、プヌテック社は廃タイヤのスマートな処理方法の実現を目指している。中期的には、フランスおよび近隣諸国から出る廃タイヤを年間15万トン処理することを目標としている。

●タイヤ:大きな可能性を秘める資源
バイオマスを35%含むタイヤは、石炭よりも大きい発熱量をもつ燃料であり、このためグリーンエネルギー(蒸気または電力)の生産において注目を集めている。特にフランスでは、このタイプの電力に対し優遇的な買取り価格(150ユーロ/MWh)が設定されてる。また、タイヤには鉄、亜鉛、コバルトといった高価値の金属が多量に含まれている。現在タイヤの熱分解処理によって、高品質のカーボンブラックのほか、ディーゼル油などの燃料油の代替品となる油を生産することができる。いずれも付加価値の高い製品である。

●有望な市場
一方、タイヤ産業が消費する材料は年間3200万トン、その4分の3が化石資源由来材料である。2050年までに車社会は現在の倍あるいはそれ以上の規模に成長すると予想されており、タイヤ産業は毎年材料を余さず処理し利用していく代替的な方法を見出す必要に迫られている。他の産業でも同じ資源に対する需要があり、競争がますます激しくなるため代替製品の価格が高騰することが予想されている。

●技術による解決
プヌテック社は、フランスにおける処理施設の建設を早期に実現するために、目下さまざまな技術(無水熱分解、熱分解、焼却)を研究するとともに、技術上のパートナーを探している。めざす技術は、エネルギー生産と高品質リサイクル製品の両方をバランスよく実現するものである。リサイクル材(カーボンブラック、鋼鉄、亜鉛、コバルト、蒸気など)は再びタイヤ製造業者や他の産業の利用者に販売されることになる。

●最初の増資に成功
プヌテック社は、最近、資本金を440万ユーロに増やした。現在、自動車関連廃棄物の再利用分野における投資と研究開発を支援する団体レシクラージュ・オートモビルが、同社の株の25%を保有する筆頭株主となっている。グレゴワール・ジョヴィシック(Grégoire JOVICIC)社長のもと、プヌテック社は目下急ピッチで開発を進めるため、国外の新たな資本提携先を探している。

【問合せ先】
社長 グレゴワール・ジョヴィシック
E‐mail:gregoire.jovicic@pneutech.fr  
Tel : 33 (0)1 44 69 03 46
Address : 20 rue de Berne, 75008 PARIS France

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