セコ・ツールズが続々新製品と投入! 新しい CW100 材種、HRSA 溝加工の速度と強度を改善! 新しいヘリカルカッタで性能と経済性がアップ!
セコ・ツールズは高速溝加工向けの繊維強化型 CW100 セラミックチップを新たに追加して、製品ラインアップをさらに強化し、Inconel 718、Waspaloy などの耐熱超合金(HRSA)
など、加工の難しい被削材に対する耐摩耗性と靭性を最適化した。
CW100 は、炭化ケイ素ウィスカー(Al2O3-SiCw)を含む酸化アルミニウムベースのチップです。酸化アルミニウムの微粒子基質に拡散すると、非常に強度の高いウィスカーは強化剤の役目を果たし、引張強度を加えることで、もろい基質の破断を防ぐ靭性が改善。
An Al2O3-SiCw の組成は通常 25 ~ 50%のウィスカーで形成され、チップ用の酸化アルミニウムベースのセラミック材種でも最高の靭性および熱衝撃耐性を実現する。そのため、CW100 は卓越した摩耗、破損、ノッチへの耐性を実現するとともに、加工の難しい被削材を非常に高速で加工する際に発生する高温でも高い硬度を保つ。CW100 は湿式または乾式用途のいずれでも優れた性能を発揮するが、セコ・ツールズは濃縮レベルのフラッドクーラントの使用を推奨している。
CW100 はソリッドチップの形で提供。4 種類のチップ先端形状と、幅 3.175 mm、6.35 mm および7.925 mm から選ぶことができる。さらに、CW100 チップの高品質のホーニング刃先は、航空宇宙および発電のケーシング、シャフト、ディスク、リングなどの幅広い部品で卓越した仕上げ面を達成する。
新しいヘリカルカッタの採用で Square T4-08 シリーズの性能と経済性が向上
同社は最近、 Square T4-08 ショルダカッタ製品ラインアップに新しいヘリカルカッタを追加。このカッタは 4 つの刃先と革新的なタンジェンシャルカッタ設計が特長。Helical T4-08(ヘリカルT4-08) は、溝加工、コンタリング/ショルダ加工に最適で、鋳鉄、鋼、ステンレス鋼、合金などの難削材に対し優れた性能を発揮する。
この製品ラインアップの他製品と同様、Helical T4-08 の強固で信頼性の高いポケット部を複数刃チップと組み合わせることで、切削の安定性を最適化し、直角の側面加工が可能になる。チップはカッタにタンジェンシャル方向に取り付けられており、チップの厚みが最大の部分に強い切削力が加わるため、小径で切込みが深い用途において必要な強度を提供する。
Helical T4-08 は切り屑除去率が高いだけでなく、汎用性も高く、標準ピッチおよびクロスピッチ、M08 および MD08 チップ形状、MP3000、MK2050、F40M 材種などのオプションも取り揃えている。また、Seco-CaptoTM(セコ・キャプト)、ウェルドン、アーバ、CombimasterTM(コンビマスター) など様々な取付けタイプに対応している。カッタは径 25 ~ 54mm、深さ 22 ~ 64mm の加工に対応しており、コーナ半径は 0.4 ~1.6mm 。さらに、Helical T4-08 シリーズの製品には、すべてクーラントスルー供給口が統合されており、工具寿命を延長できる。