生かされているのは人間だ

われわれが生きていくうえで必要なものは空気や水や太陽だ。

空気は酸素、窒素、二酸化炭など様々な気体の集まりでできている。酸素がなければ呼吸ができなくて窒息するし、窒素は私たちの身体をつくるたんぱく質のもとをつくってくれる。二酸化炭素は植物が光合成をして酸素を吐き出すために必要なものであり、さらに光合成には太陽の光が必要だ。

これらは人間がつくっていないものばかり。

地球上の植物や動物はありのままの姿で生きられるというのに、人間はありのままの姿で生きられない。太陽の光も水も空気もなければ人間は命を継続していくことが難しく、まさに生かされているのは人間といったところだろう。

しかもありがたいことに、これらの恩恵は全ての人々が平等に享受でき、無料だ。

われわれは、ものすごいスピードで物質的に繁栄してきた一方、自然環境や心身を蝕むスピードも同じくらい早く進んでいる。その結果、より多様・複雑化する世の中で多くの人が精神的にも肉体的にも休むことが難しくなっているようにも感じる。

物事の全ては原因があって結果がある――――。
小さな頃、親や学校の先生に説教されたセリフを思い出した。

「やったことは戻ってくる」

これは原発問題に限ったことではないのだけれど、撒いた種を自らが処理をするのは当たり前のこと。人や環境のせいにせず、やったことの責任をきちんととる。良くないことが起こったならば、そこから改善していく努力しかない。

電気のありがたみも生きているからこそ味わえるというもの。
生かされているわれわれが過剰に物質的なモノにがんじがらめになっていると、いろんなモノがなくなったときに苦しくなってくる。そうして苦しい気持ちをそのままにしておくと、そのうち生きるのも辛くなってくる。

だけど言えることは、“豊かになりたい気持ち”は働く動機や生きる希望を与えてくれるということ。

自粛と萎縮は違う。現在、頑張れない人たちがたくさんいる。だからこそ、元気がいい人のパワーが必要であり、そういう人は、どんどん精気を養って欲しい。今、力を出すのは元気のある人だ。

1年に1度しか咲かない桜を愛でたっていいじゃない。
蕾のまま多くの人々に無視されて散ってしまう桜を思うと、切ないじゃないの。

アントニオ猪木の言葉だけれど、『元気があればなんでもできる!』
私はその通りだと思っている。

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