OKK会が国際パーティを開催 国内海外会員の懇親を深める

去る10月31日、TFTビル(東京都江東区有明)で、JIMTOF2014の開催に合わせて「OKK会国際パーティ」が開催された。

OKK会を代表して千葉靖雄 OKK会

千葉OKK会 会長(兼松KGK社長)
千葉OKK会 会長(兼松KGK社長)
会長(兼松KGK社長)が、日頃の感謝を述べたあと、「今回のJIMTOFのテーマは、“ものづくりDNAを未来へ、世界へ”。一方、OKK様のテーマは“伝統と革新で未来にすすむOKK”とある。今年8月に完成した新M工場も未来へ向けたものづくり工場と位置付けられている。未来は現在における期待、ということ。各企業は未来に向かって希望や期待を持てるような世の中の状況、環境になっていると前向きに解釈している。2010年のJIMTOFのテーマは“ものづくり 未来をつくる夢づくり”だった。2010年はリーマンショックから立ち直り、一刻も早く回復したいという思いが夢という言葉に託されていたような気がする。今年は夢ではなく、ハッキリと未来を見据えた意気込みを感じる。M工場の完成は、次のステージへ向け、生産能力の拡大と合わせて生産効率を高め、国内の生産基盤の充実を図ってお客様の要望に応えるものづくりを行っていくという強い意気込みの表れだと理解している。OKK様は来年の10月に創業100周年を迎え、2015年は大変喜ばしい年になる。この1世紀の伝統の上で革新を重ね次の100年のステージに向け進むOKKと理解している」とあいさつをした。

井関 大阪機工社長
井関 大阪機工社長
続いて大阪機工 井関博文社長があいさつをした。
この中で井関社長は業績について、「最近の世界情勢については欧州のデフレ懸念、銀行の自己資本問題、中国の経済減速の問題等様々な問題があるが、好調なアメリカが牽引する形で世界経済全体としては緩やかに成長軌道にあると感じている。国内に関してはアベノミクス効果、株高、円安等を含み、徐々に実体経済にも広がりを見せており、景気回復の動きがあると理解している。こうした中、工作機械の売上げは、12カ月(9月現在)では、前年比を上回る高水準で受注が推移した。4月から9月は前年度と比較して国内約20%、海外約49%、合わせると30数%伸びている。国内では設備投資を支援する政府の政策効果もあり幅広い産業で受注が拡大したと感じている。また、海外においてもほぼ全地域で前年度を上回った。米国においては、先月IMTSが開催されたが、自動車産業を中心に月間で1000万ドルを超える受注を獲得することができた。下期に向けては良い材料が積み上がっている。来年創業100周年を迎えるが、これを節目に今後さらに持続的な成長を続けていくという目的を達成するために、昨年4月に中期経営計画を策定した」と意気込みを示した。

次の100年に向けて

井関社長が説明した中期経営計画は、全ての事業基盤の強化・拡充を図る目的を持ち、以下の5つの柱によって成り立っている。

(1)生産基盤の拡充
・生産能力の増強
・生産効率の向上

(2)営業基盤の拡充
・取引基盤の拡充
・ソリューションビジネスの拡充
・サービスの拡充

(3)収益構造の変革
・製造原価の徹底した低減
・品質の安定

(4)技術の革新
・製品競争力、付加価値の向上
・基幹技術の向上
・品質の向上

(5)人材育成
・グローバル人材の育成
・幹部候補生育成プログラム
・技術・技能継承の現場教育の充実

同社の前年度の売上高(2014年3月期)は220億5000万円、経常利益は7億7000万円、最終利益は5億1000万円となった。

井関社長は懇親会の中で、「今の回復基調は続いて欲しいに尽きる。OKKはしっかりバリバリ削れて長持ちする機械というイメージがあるが、この路線を維持していきたい。現在、横形は相当な需要があり、皆様のご期待に応えるようしっかりやっていく」とコメントした。

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