OKK会が国際パーティを開催 国内海外会員の懇親を深める
2014年11月29日
去る10月31日、TFTビル(東京都江東区有明)で、JIMTOF2014の開催に合わせて「OKK会国際パーティ」が開催された。
OKK会を代表して千葉靖雄 OKK会


この中で井関社長は業績について、「最近の世界情勢については欧州のデフレ懸念、銀行の自己資本問題、中国の経済減速の問題等様々な問題があるが、好調なアメリカが牽引する形で世界経済全体としては緩やかに成長軌道にあると感じている。国内に関してはアベノミクス効果、株高、円安等を含み、徐々に実体経済にも広がりを見せており、景気回復の動きがあると理解している。こうした中、工作機械の売上げは、12カ月(9月現在)では、前年比を上回る高水準で受注が推移した。4月から9月は前年度と比較して国内約20%、海外約49%、合わせると30数%伸びている。国内では設備投資を支援する政府の政策効果もあり幅広い産業で受注が拡大したと感じている。また、海外においてもほぼ全地域で前年度を上回った。米国においては、先月IMTSが開催されたが、自動車産業を中心に月間で1000万ドルを超える受注を獲得することができた。下期に向けては良い材料が積み上がっている。来年創業100周年を迎えるが、これを節目に今後さらに持続的な成長を続けていくという目的を達成するために、昨年4月に中期経営計画を策定した」と意気込みを示した。
次の100年に向けて
井関社長が説明した中期経営計画は、全ての事業基盤の強化・拡充を図る目的を持ち、以下の5つの柱によって成り立っている。
(1)生産基盤の拡充
・生産能力の増強
・生産効率の向上
(2)営業基盤の拡充
・取引基盤の拡充
・ソリューションビジネスの拡充
・サービスの拡充
(3)収益構造の変革
・製造原価の徹底した低減
・品質の安定
(4)技術の革新
・製品競争力、付加価値の向上
・基幹技術の向上
・品質の向上
(5)人材育成
・グローバル人材の育成
・幹部候補生育成プログラム
・技術・技能継承の現場教育の充実
同社の前年度の売上高(2014年3月期)は220億5000万円、経常利益は7億7000万円、最終利益は5億1000万円となった。
井関社長は懇親会の中で、「今の回復基調は続いて欲しいに尽きる。OKKはしっかりバリバリ削れて長持ちする機械というイメージがあるが、この路線を維持していきたい。現在、横形は相当な需要があり、皆様のご期待に応えるようしっかりやっていく」とコメントした。