アマダがサンコウ電子に資本出資 ~調達改革 制御盤開発・製造の一貫体制構築へ~

アマダ(社長=岡本満夫氏)は、昨年12 月19 日に開催された取締役会において、サンコウ電子(社長=鈴木利夫氏)の発行済み株式の70.0%(14,000 株)を取得することを決議した。

アマダグループは、2015 年4月のホールディングス化に向けた体制づくりを進めており、今回のサンコウ電子への資本出資も、この体制づくりの一環として調達改革としている。

サンコウ電子は1976 年に設立され、自動制御装置・電子機器・ハーネスなどの製造・販売を主要事業としており、これまでもアマダ商品の制御盤の開発・製造の優れたパートナーとして歩んできた。今回の出資は、サンコウ電子のグループ化により、マシンに必要不可欠な制御盤開発・製造の一貫体制を構築するとともに、顧客にはQCD に優れた体制による安定した商品の供給を図っていくというもの。

1.出資の目的
(1)制御装置の開発から製造まで、最適な調達・設計体制の再構築
(2)ファイバーレーザ発振器の製造体制と連動した、安定供給と競争力のあるQC 体制の構築(含むDDL:ダイレクト・ダイオード・レーザ)
(3)制御装置の一体開発および次世代装置の開発
(4)主要部品の調達戦略による合理化推進
(5)BCP 対策

2.サンコウ電子の概要
・本社所在地:静岡県磐田市東名63 番地
・設立:1976 年4月
・代表者:代表取締役社長 鈴木 利夫
・事業内容:自動制御装置、電子機器、ハーネスの製造・販売
・資本金:1千万円
・発行済株式総数:20,000 株
・従業員:150 名
・直近事業年度(2014 年3月期)の売上高:3,567 百万円

3.サンコウ電子株式取得の内容
・取得する株式数:14,000 株(出資比率70%)
・取得時期:2015 年3月31 日(予定)
・取得価額の総額:434,000 千円

4.今後の予定
・同社の商号を株式会社アマダサンコウに変更:2015 年4月1日(予定)
今回のサンコウ電子のグループ化により、機械を動かすために必要な制御装置の開発・生産体制を内製化することで安定供給とコストダウンによる合理化と、富士宮の開発・製造体制と密接に協業することで、次世代制御盤の開発にも重点的に取り組んでいく。

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