オーエスジーが日本の切削工具メーカーとして初の連結売上高1000億円を達成! ~記者会見および新年賀詞交歓会を開く~

オーエスジー(社長=石川則男氏)が1月19日、同社アカデミー内のゲストハウスにて新年賀詞交歓会を開催した。今回は賀詞会の開催に先立ち、石川社長から連結売上高1000億円を達成したと記者団に向けて発表があった。この数字は日本の切削工具メーカーとしては初の売上規模となる。

AFTER1000億円 NEXT STAGEへ ~中期経営計画を2年前倒しで達成~

記者団に説明をする石川社長
記者団に説明をする石川社長
連結売上高が1000億円を達成したオーエスジー。同社は、95%が精密工具に関わる事業をしている。

石川社長は、「専業工具メーカーとして1000億円を達成したのはひとつの節目を超えたと考えている。昨年は新しいブランドイメージを発表し、お客様に期待していただけるような、また、その期待に応えるようにとの願いを込めたタグライン『shaping your dreams』を策定した。これはお客様の夢をカタチに、という意味がある」と述べ、中期経営計画を前倒しで達成し、実質無借金経営になったと発表した。

2014年11月期の決算の概要によると、売上高1010億3100万円(前年同月比+14.3%)、営業利益174億1500万円(同35.8%)、営業利益率17.2%、経常利益175億6800万円(同+26.3%)、当期純利益99億8900万円(同+15.9%)となり、通期の売上、営業・経常・純利益とも史上最高金額を更新した。また、財務状況は自己資本比率が64.3%(前期末比+4.8%)、ROEが11.7%、キャッシュをつくる力としての指標を示すEBITDAは242億円で売上高に対して24.0%となった。配当見込みは、1000億円達成の記念配当を2円付けて通期で34円にすることを2月の株主総会で提案するとした。
地域別については以下のとおり。

日本:消費増税は大きな影響もなく、需要環境は年間を通して好調に推移。輸出需要も好調で増収増益。

米国:北米での好調な経済を受け増収増益。

欧州:経済状況は停滞したものの、自動車産業向けを中心に売上げが伸び増収増益。

アジア:中華圏の自動車産業向けは堅調に推移し、ねじ産業向けは回復。タイは期初に情勢不安の影響があったものの期を通じて回復。韓国は新製品投入効果があり、アジア全体では増収増益。

石川社長は、「節目である2020年、東京オリンピックの年には売上高1500億円、営業利益300億円を目指して社員一同頑張っていきたい」としめくくった。

「皆様の期待と信頼に応え続けるオーエスジーを目指す」

賀詞交歓会の壇上で石川社長は、日頃の感謝を表したあと、「新年早々、やや株式市場や為替が動いているが、こういうときこそ心を惑わされることなく、本業に力を注いでいこうというのが業界の皆様の意見だと思う」と述べ、2014年11月期の決算の概要に触れたあと、「2020年に売上高1500億円を達成するために、世界中に対面型販売組織を拡充し、大手ユーザーの開拓を通じて将来も柔軟に迅速にお客様のニーズに対応し変化できる企業を目指す。フラッグシップ製品戦略、Aブランドを通じて皆様の期待と信頼に応え続けられるオーエスジーを目指し、Aブランド製品はタップのみならず、ドリル、エンドミル、刃先交換工具へ拡充したい。現在総合カタログは4万点以上のものが掲載されているが、このカタログの中にどれだけAのマークが付けることができるか。皆様に“Aのアイテムが増えましたね”と言ってもらえる製品戦略を邁進していきたい」と力強くあいさつをした。

あいさつする中田 山善社長
あいさつする中田 山善社長
続いて卸売代行店・特約代理店を代表して、中田 繞 山善社長が、「2015年も幕があけ、すがすがしい気持ちでいっぱいである。わたしも全国で開催される賀詞交歓会に参会しているが今年は明るい雰囲気が伝わってくる。昨年、“オーエスジーアフター75”の記念クルーズにお招きいただいたが、皆様のおもてなしには素晴らしいものがあると感動した。社員の皆様のきめ細やかな気配りに感謝したい。売上高が1000億円を超えたとのことだが、本当に素晴らしいことである。今年の干支は未だが、未は未来の未と書く。皆様とともに大きく羽ばたいていきたい」とあいさつをした。

1000億円を記念して、石川 オーエスジー社長、大沢伸朗 オーエスジー常務、中田 山善社長、山口輝夫 東京山勝社長、矢野茂雄 滝川物産社長、山出谷武俊 山勝商会によるシャンパンオープンが行われた。

乾杯の発声は三橋 誠 テヅカ社長が行った。

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