平成26年度「北区きらりと光るものづくり顕彰」で中小企業7社(者)の受賞が決まる
「平成26年度北区きらりと光るものづくり顕彰式」が2月9日、東京都内の北とぴあ14階スカイホールで開催された。今回は「きらめき企業部門」3社、「きらめきの技人の部門」4名が受賞し、それぞれ賞状と記念品が授与された。
平成26年度北区きらりと光るものづくり顕彰の受賞社(者)と概要は以下のとおり。
きらめき企業部門
●石塚化学産業(株)
各種プラスチックをバー人材とほぼ同等の材料へリサイクルする改質技術に優れ、機械的特製や成形条件、難燃性、色合いなどユーザーの要求にも応じており、「シルバーレン」という自社ブランドの材料も販売している。また、品質や環境への対策、エコキャップ推進の取り組みなど社会貢献活動にも積極的である。
●インターリハ(株)
欧米メーカーと取引があり、リハビリテーション機器に対して、豊富なノウハウがある。禁煙は、呼気ガス代謝モニターを自社開発し、運動機能回復器具や誤飲防止器具などについても産学共同で開発している。また、NEDOのsんけいけいリハビリ機器の開発プロジェクトにも参画している。
●(株)新興グランド社
スクリーン印刷の技術を活かして、機能性、装飾性のある特殊印刷(展示・感温・蓄光)の分野に進出している。特に擬似ラインストーン印刷の技術は注目され、「東京日自演巣デザインアワード」のテーマ賞を受賞している。また、まちづくりやサッカーチームの活動など地域貢献にも積極的である。
きらめきの技人部門
●表谷 清[丸清洋傘加工所]
仕入れ、配送、製造と傘に関するあらゆる業務を若い頃から習得し、傘づくり一筋65年、職人の技術を磨き続けている。
最近は、和服、浴衣、デニムなどの様々な生地にてオリジナル傘も製作している。洋傘の修理を手がけることができる数少ない職人である。また、技術継承も進めており、長女がデザイン日傘の工房を開いている。
●関 誠[(有)大東ステンレス研磨工業]
ステンレス研磨業務に従事して61年。材質に合わせて研磨材の目の細かさを調整し、鏡面、ヘアーライン、バイブレーション、ウロコ磨きなど、あらゆる研磨を手がける。特にプラントのストレージタンクなど、金属表面や溶接面のピンホールを磨くことで、腐食性や防爆性を高める技術は高く、大型設備の研磨を得意としている。
●木島慎哉[オーダーR]〈若手枠〉
曲線を大事にしたデザインを貴重とし、風合いや使いやすさを考慮したステッチワークや革漉きの高い技術を有する。革工芸の技能に徹底したこだわりを持ち、デザイン性に優れた革製品を製作している。また、自らの工房で教室を開講し、生徒を指導する傍ら、都立城東職業開発センター台東分校など複数校で講師を務めている。
●田中麻子[東和製本(株)]〈若手枠〉
出版社や図書館に蔵書されている古書や貴重本の解体・修復を手掛けている。接着剤の種類や紙の酸化など状態に応じた適切な処理を行い、ベテランから受け継がれた特殊な技能で古書や貴重本の保存・復刻を支えている。顧客からのクレームの無い丁寧な仕事ぶりで、欠かせない存在である。