「仕事を通して人生を豊かなものに」 DMG森精機 森社長訓示

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
これから皆さんとともに働き、成長していくことをうれしく思います。

当社では、2009年より「DMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFT(以下、DMG MORI SEIKI AG)と業務・資本提携を開始し、営業・サービス、製造、研究開発等さまざまな分野においてシナジー効果を生み出してきました。2013年には両社の社名を統一し、「DMG MORI」ブランドのさらなる強化を図ってきました。また、昨年は、「DMG MORI」のグローバルヘッドクォーターが東京とスイス・チューリッヒにグランドオープンしました。

これによりグローバルヘッドクォーター、ナショナルヘッドクォーター、マニュファクチャリングヘッドクォーターとして各拠点の機能が明確化され、それに伴い、働き方もグローバル、ナショナル、ローカルへと変化しています。

現時点で、当社のDMG MORI SEIKI AGの株式保有比率が過半数を超え、資本の面においても一体となることができました。これまで進めてきた業務、仕事の仕方、働き方の統一のみならず、より一層心を1つにして互いに切磋琢磨していきましょう。

私たちがお客様に提供する価値は、機械納入までの半年間に工場で創られる「機械」の価値が3分の1、納入前後のそれぞれ1年間で創られる「ソリューション・アプリケーション」の価値が3分の1、納入後10年から20年にかけて創られる「サービス・パーツ・教育」の価値が3分の1です。それぞれが自分の役割をしっかりと果たすことで、お客様にご満足いただける価値を提供していきましょう。

自分の役割をしっかりと果たすためには、体力・気力、学力・知識・知恵が重要です。気力・体力は、話し方・態度・服装などその人の全てに表れます。十分に鍛錬し、仕事もプライベートも充実したものにしてください。

また、DMG MORIとしてますます一体となることで、英語をはじめとする語学力がビジネスを行う上で不可欠です。語学力をツールとして、相手とその文化を理解し、多様性を受け入れ、広い視野を持って成長していきましょう。

語学に加え、自らのキャリアや人生設計を考えた上で、5年や10年計画で技術・技能を修得することが重要です。知識だけでなく、身につけた知識を活かす知恵も重要です。仕事を続けていく中では、知識と知恵のバランスが非常に大切となります。

毎年新入社員の皆さんにお伝えしていることですが、「照れない、かまさない、いばらない」という言葉を、これから常に念頭において会社人生を送って下さい。この言葉は先代の社長から受け継いだ言葉です。照れずに自分の意見をきちんと話す、知らないことは知らないとして真面目に学び、これから出会う様々な方の話に耳を傾け、常に謙虚な姿勢を心がけて下さい。 

仕事を通して人生を豊かなものにするために、お互いに切磋琢磨して頑張りましょう。

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