ヤマザキマザックが欧州パーツ供給統括拠点「ヨーロッパ パーツセンタ」を拡張

増築拡張後のヨーロッパパーツセンタ
増築拡張後のヨーロッパパーツセンタ
ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、欧州でのスペアパーツ供給の統括拠点である「ヨーロッパ パーツセンタ」を増築拡張し、3月24日に現地でオープニング式典を行った。

ヨーロッパ パーツセンタは、1975年に当社最初の欧州拠点としてベルギーに設立したヤマザキマザックヨーロッパの敷地内に、欧州全域へのスペアパーツ供給統括拠点として1990年に開設した設備である。今回の拡張工事により、延べ床面積は2,700m2から4,600m2へと大幅に拡張され、月間20,000点を超えるスペアパーツを365日24時間体制で供給する。

今回の拡張に伴い、顧客から連絡を受けてから同日内に97%の即納率で迅速にスペアパーツを出荷することが可能になり、従来以上に多くのスペアパーツをストックし、素早く出荷を行うことで、ユーザーの機械のダウンタイムを極限まで短縮することができるようになった。

拡張の中核となるのが、パーツ収納倉庫の増設であり、新導入の搬送搬入システムは完全に自動化されており、小物パーツを70,000ケ所の収納場所を持つミニローダと、中・大物パーツをスタッカークレーンで収納する3,000パレット仕様の多段パレットシステムを備えている。また、倉庫内に収納されている35,000種類のスペアパーツは、当社の最新の製品だけでなく、現在では生産中止となった30年以上前の製品にも対応が可能である。

さらに、マザックネットワークシステム(パーツオーダーシステム)により、欧州各地に設置されている当社のサポート拠点からオンラインでパーツの発注が可能なだけでなく、パーツの在庫状況をリアルタイムで確認でき、さらにオンライントラッキングシステムとのリンクにより出荷状況のトレースも容易である。

今後も拡大が見込まれるヨーロッパにおけるスペアパーツ需要に対応するため、2022年には、述べ床面積を5,528 m2まで拡張するとしている。

当日の式典は、欧州各国の重要顧客と代理店などに加え、日本からは山崎高嗣副社長も出席して行なわれた。

■ヨーロッパパーツセンタの概要
名称 :ヨーロッパ パーツセンタ (European Parts Center)
所在地 :ベルギー ルーヴェン
開設 :1990年
延べ床面積 :4,600 m2 (今回2,700m2から4,600m2に拡張)
収納パーツ :35,000種類 
稼働日数 :24時間365日
パーツ出荷能力 :月間20,000点以上
パーツ即納率 :97%(顧客からの連絡後同日内に出荷)

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