「INTERMOLD2015/金型展2015/金属プレス加工技術展2015」がいよいよ開催! 注目の製品はコレだ!


(写真は前回の様子)

「INTERMOLD2015/金型展2015/金属プレス加工技術展2015」4月15日(水)~18日(土)までの4日間、東京ビッグサイトで開かれる。今回の開催規模は427 社・団体、872小間となり、金型・金属プレス加工の最先端技術が集結する専門見本市として注目を集めている。

今回は、「試作・デザイン・解析&3D プリンティングフェア」「自動車部品製造技術フェア」「航空機部品製造技術フェア」など注目を集める分野の企画を強化していることに注目したい。「金型」「プレス加工」と異分野、異業種とのビジネスマッチングを目的とした画期的な企画によって、多様な業界関係者が交わり新しいアイデアが生み出されることも期待できそうだ。

製造現場ドットコムが注目した各社の見所と最新技術のつまった製品はコレだ!
(アイウエオ順)
アマダマシンツール、イワタツール、オーエスジー、大阪機工、ジーベックテクノロジー、ダイジェット工業、大昭和精機、ナガセインテグレックス、日進工具、不二越、牧野フライス製作所、三菱日立ツール、三菱マテリアル、安田工業

*↓当日は混雑が予想されるので事前来場登録を推奨↓
http://www.intermold.jp/regist/beforehand/

「プロセス・イノベーション」をテーマに4つの最新テクノロジーを展開
●アマダマシンツール

GX-350
GX-350
アマダマシンツールは「プロセス・イノベーション」をテーマにデジタル・エコ・研削複合加工・自動化の4 つの最新テクノロジーとともに、金型製作からプレス加工までのトータルソリューションを提案。出展機は『GX-350』、『MX-150』、『SDE-1522(SF)』、『TP-80FX』 の4機種。

マルチプロセスセンター『GX-350』 は、5 軸ミーリング・研削複合加工機の新商品。加工ワークサイズφ350mm×250mm まで対応し、旋回軸独立構造やガントリー構造により安定した高精度加工を実現。マルチプロセスセンター『MX-150』 は、複雑形状の完品加工に最適な複合加工機。自動ワーク交換装置による自動化仕様を出展する。デジタル電動サーボプレス『SDE-1522(SF)』は、低速高エネルギーを確保できる専用サーボモーターにより、多彩なモーションコントロールが可能。シングルクランクプレス『TP-80FX』 は、汎用クランクプレスTP シリーズの最新マシン。プレスマシンの稼働状況/保全情報の見える化ソフトAPINES(アピネス)も出展する。

HRC40~72の焼き入れ鋼加工が実現する「トグロンハードシリーズ」
●イワタツール

イワタツールが展開するのは、HRC40~72の焼き入れ鋼の加工が可能な人気商品「トグロンハードシリーズ」。3枚刃設計により、穴径精度・穴面祖度とも に抜群の仕上がりを誇り、トグロンハードSPとの併用で穴位置精度もアップする。

従来の高硬度加工用ドリルに対してHRC50以上の被削材では、5倍以上の加工速度と、3倍以上の高寿命を達成。金型をはじめとする熱処理済みの高硬度の被削材において、ドリルによる切削穴あけを、コスト、加工時間共に優れた成果を上げる。

また、従来20Dまでしかなかった標準品のトグロンハードロングドリルが30Dまで対応できるようになった。これにより、従来以上に 深穴加工が可能になる。また、特殊品だが非鉄金属やセラミックなどの難削材も加工可能なPCDドリルや高精度加工が可能なCBNリーマなども対応予定である。

「shaping your dreams ~お客様の夢をカタチに~」をテーマに展開
●オーエスジー

OSGは「shaping your dreams ~お客様の夢をカタチに~」をメインテーマに“高斬込、高送り”をコンセプトに今までにない高能率な切込みと送りを実現したOSGフェニックスエンドミルシリーズの第5弾ロングネックボールや、インデキサブル工具のOSGフェニックスシリーズにスポットをあてる。

OSGフェニックスエンドミルシリーズのロングネックボールは、鋭い切れ味と強い刃先剛性を実現する。荒加工の時間短縮に有効で、0.75Dの短い刃長で高剛性。立ち壁加工を低い抵抗で切削する。また、昨年発表された新Aブランドの新製品も展示。最新技術を駆使した高性能工具をラインナップし、お客様にさらなる「安心」と「高能率」をお届けする。さらに、ドイツZOLLER社製ツールプリセッタ「OZT」も展示し実演を行う。この他にも、金型加工関連工具、航空機関連工具の最先端工具技術をお披露目する。テクニカルワークショップとして、4月17日(金)12:00~13:00「最適加工方法と最新特化工具で難削材を攻略!」、4月18日(土)12:00~13:00「金型生産の新時代! 段取りから加工までの最適化」の2講座を予定。オープンセミナーとして、4月17日(金)10:30~11:15「高精度荒加工の高能率提案!」の1講座を予定している。

同社では、「製品の開発にあたったエンジニアによる熱のこもった講演にどうぞご期待下さい」とコメントしている。

優れた生産性を実現する「VM43R」やコンパクトな立て形マシニングセンタ「VB53」を展示
●大阪機工

立形マシニングセンタ「VM43R」
立形マシニングセンタ「VM43R」
OKKは優れた生産性を実現する立形マシニングセンタ「VM43R」を展示する。
本体は高剛性箱型構造で、ダイヤゴナルリブ(三角リブ構造)を適正配置し剛性アップと吸振性の向上を図り、摺動面は頑丈な角形すべりガイドとすることでスムーズな切削と高品位な仕上がり面を実現。そして、フロアスペースを1980×2655mmに抑え、単位面積あたりの優れた生産性を実現している。ソフトスケールⅢ・HQ機能など高精度機能も標準装備し、動的位置決め精度や加工形状誤差を向上させる。また、主軸は重切削用のギヤ主軸、高速加工に優れたMS主軸をNo.40、No50双方で準備し、高品位な金型加工から部品加工、量産加工とニーズに応じた主軸の選択が可能である。

他にも精密部品・金型加工をリードするコンパクト立形マシニングセンタ「VB53」を展示。
送り系に剛性の高いリニアローラガイドそして分解能の高い低リードボールねじを採用するとともに、分解能0.05μmのリニアスケールフィードバックを標準搭載することで、微小送り指令に対する追従性の向上を図っているマシンである。

ジーベックの研磨自動化提案!『XEBECブラシ』驚異の研磨性能を紹介
●ジーベックテクノロジー

研磨自動化サンプル(SUS材/面祖度Ra0.05 µm)
研磨自動化サンプル(SUS材/面祖度Ra0.05 µm)
バリ取り・研磨の自動化を追求する「ジーベックテクノロジー」では、独自セラミックファイバー製『XEBECツール』を用いた金型研磨自動化を提案する。

切削工程後のカスプ除去~粗磨き~中磨きまでを自動化することで、従来熟練工手研磨による85分の工程を1.5分に大幅削減できる事例を紹介するほか、ステンレス鋼・プリハードン鋼・焼入鋼など、HRC65程度までの各種被削材に対する研磨性能を展示する。

モールドベースなどのポケット部加工・表面加工に適用できる『XEBECブラシ 表面用』、冷却穴研磨などに『XEBECブラシ 内径・交差穴用』があり、研磨工程の一部を自動化することで、磨き工程の大幅効率アップにつながる。その他、同社の基幹技術である金型研磨用セラミック砥石『XEBECマイスターフィニッシュ』のもつ特許構造「二方向構造」と「組み紐構造」のメリットを紹介し、手作業でも困難な磨き箇所で重宝する『XEBECハンドツール』などの実演・体験コーナーも設ける。

「新コーティング製品を続々投入!」
●ダイジェット工業

ミラーボール用チップ「DH102」
ミラーボール用チップ「DH102」
ダイジェット工業は荒加工用材種「JC7560」や高硬度材加工用材種「DH102」など、新PVDコーティングを採用した新製品や最新工具の他、複合新材料(サーメタル)を使用した金型などを紹介する。『SKSエクストリーム EXSKS形』は、従来の高送り工具を更に進化させた次世代高送り工具。軸方向切込み最大3mmでも1刃当たりの送り2mmの高送り加工が可能で、加工能率は従来品比約2.5倍。チップは両面使用可能で6コーナーと経済性も高い。チップ厚みを7.5mmと厚くし断面強度は従来品比1.5倍、新コーティングJC7560を採用し長寿命化している。チップ拘束面がクサビ形状のため、ネジ1本の取付けでもチップ動きが防止され着脱も容易。工具径はφ50~φ160を取り揃える。

他にも『ミラーボール用チップ BNM-TG形』や、通常の座ぐり加工だけでなく、通常のドリルでは加工が困難な傾斜面や不安定形状ワークへの穴あけ加工も可能な広範囲に使用可能なドリル『タイラードリル TLD形』も展示する。また、4月18日(土)13:30~14:30第2会場にて「革新的新コーティング材種を採用した切削工具とその加工事例」をテーマにテクニカルワークショップを開催する。高硬度材と戦い続けるダイジェット。人気を博した“あのキャラクター”も再登場との噂!?

加工に必要不可欠な製品群がズラリと並ぶ! 
●大昭和精機

BIGの愛称で加工現場から親しまれている大昭和精機は、超コンパクトで高精度。小型M/Cに使い油圧チャック式ホルダ『ハイドロチャックHSK-E32/E40』や、干渉対策に対応した油圧チャック式ホルダ『ハイドロチャックストレートシャンク』を展示。いずれも振れ4D先端は3µm以下を誇る。

他にも注目して欲しいのは、工具径・工具の振れを簡単正確に測定するラインセンサ方式 非接触工具測定機『ダイナライン』だ。

新発想の光学式ラインセンサ方式で、机上での動的振れ精度が簡単に測定可能。簡単に設置可能なポータブルタイプの製品である。このラインセンサとは受光素子(光を電圧に変える素子)を直線に並べたセンサのことで、ダイナラインは最新型CMOSラインセンサを採用していることに加え、BIG独自の光学技術により1.4μm相当の微細なラインで測定を行うため、高速かつ高精度な測定が可能となっている。

研削機械の常識を変える! 最新技術を盛り込んだマシンの発表も!
●ナガセインテグレックス

SMU-01(TSM)
SMU-01(TSM)
熱烈なファンを獲得しているナガセインテグレックスの今回のテーマは「研削機械の常識を変える」。今回は、最新技術を盛り込んだマシンの発表があるとのことで見逃せない。

今回の展示内容は『真直度測定機ユニット SMU-01・02』。この製品は、大型のMC・門形研削盤等に取付けて、工作機械・産業用装置のベッドや精密長尺部品、スリットダイ、マスタゲージ等の大型ワークの容易な評価を可能とする高精度な真直度測定ユニットで、機械精度に左右されず2メータ以上のワークの高精度測定が可能な製品である。走査中のピッチング、ヨーイングなど機械の運動精度の影響を受けずに±0.25μm/2mの精度で大型ワークの測定も可能である。

他にも注目したいのは、最新機能を搭載した超精密ハイレシプロ成形研削盤『SHSD-80αAL2S-PCnc(自動搬送ロボット搭載)』。“爆速”反転+超低振動特性で圧倒的な加工精度を圧倒的な能率で実現している。また、究極の成型平面研削盤『超精密成形平面研削盤 SGC-630αS4-Zero3』も長期間にわたって、サブミクロンの機械運動精度を維持する製品として注目である。

微細小径エンドミルを加工事例と合わせて展示
●日進工具

日進工具は、日進工具では、高硬度材の直彫り仕上げ加工で定評のあるcBNエンドミルシリーズを中心に、精密微細切削加工へのあらゆるニーズへ応える微細小径エンドミルを加工事例と合わせて展示する。注目の新製品は次の通り。

cBNスーパースパイラルボールエンドミル『SSPB220』は規格を拡大。cBNエンドミルの従来からある長寿命で加工精度が安定する特長に加え、新開発の刃先形状により加工品位の向上を実現したボールエンドミル。加工面の光沢感が向上し、高付加価値な仕上げ加工が可能となる。今回、サイズラインナップを13サイズ追加し、全22サイズが出揃った。

また、cBNスーパースピードボールエンドミル『SSB200』も規格を拡大している。この製品は、cBNボールエンドミルの中でも、小径超硬エンドミルと同じような使用環境でcBNの効果を十分に発揮できるロングセラーのエンドミル。今回、更にラインナップを全15サイズに拡大し、選択し易いラインナップでニーズに応える。

寿命が10倍も夢じゃない! 不二越の金型材
●不二越

今回の不二越はひと味違う!
同社では、高機能な金型材を出展。
従来の使用されてきたダイス鋼に比較して寿命が5倍、10倍の性能を誇る金型材『DUROシリーズ』を展示する。

特に『DURO-V2』『DURO-V5』『DURO-SP』は、不二越の切削工具で培った技術を金型材に生かした高機能金型材である。独自の特殊溶解技術により靭性と耐摩耗性を高度にバランスさせ、粉末ハイスを超える性能を実現した。

これらに加え、『DUROシリーズ』は全8鋼種をラインナップ。冷間から温熱間の金型までに対応しており、様々な要望に応えることが可能になった。

不二越の金型材を知らなかったという方、試してみたことがなかった方も是非一度試したくなること必至である。

「金型設計者・プログラマーの負担が減る加工方法」がテーマ
●牧野フライス製作所

新制御装置「Hyper i」
新制御装置「Hyper i」
INTERMOLD2015のマキノは、来場者がワクワクするような製品群が並ぶ。その中でもぜひ注目して欲しいのは次のとおり。

今回、形彫放電は電極消耗及び減寸量が従来と同等で、より速く加工できる新電源を開発した同社。グラファイト電極での深いリブ加工に効果的な『HS-Rib』(特別仕様)、スーパースパークⅣ(標準仕様)と併せて使用することにより、更に加工時間を短縮することに成功した。

他にも立形マシニングセンタ 『V56i』は2次元形状の精密順送プレスの金型を例に、研削加工システムを提案。荒加工を切削で効率良く加工し、仕上げは独自開発のチョッピング機能で極めて高品質な研削面が得られる。研削工程をマシニングセンタに置換えが可能となっている。

横形マシニングセンタ 『a61nx』は金型構造の複雑化によりスライドコアが増え、加工の効率化が課題となったが、金型に必要な加工面を維持したまま、スーパーGI制御による高速加工と、NCプログラムの簡単な作成ツールとして、FF/camの新機能『スマート入れ子』を併せて提案する。

『Hi-Pre2』のコンセプトのもと、荒から仕上げまでトータルで高精度を追究
●三菱日立ツール

4月1日より日立ツールから三菱日立ツールとなった同社。
金型の高精度を実現するためには、最終仕上げ加工はもちろんのこと、その前の荒・中仕上げ工程の加工精度が大きく影響を与える。今回、最終精度を目指して荒から仕上げまでトータルで高精度を追求するHigh Precision Pre-finishing 『Hi-Pre2』のコンセプトのもと、工具群を展示する。注目するのは刃先交換式工具アルファ高送りラジアスミルシリーズで、今年は『4コーナASRF形 mini』を発売したばかり。金型や大型機械部品の荒加工では、その加工時間を如何に短縮するかが工具メーカの1つのテーマとされているが、同社ではアルファ高送りラジアスミルによる低切り込み・高送りの高能率加工を提案することで加工時間の短縮を実現してきている。

同社では、「お客様とコミュニケーションの場所として加工サンプルと一緒にブースでお待ちしております」とコメントしている。

最新工具と高能率加工の提案する
●三菱マテリアル

最近、新製品を続々と投入している三菱マテリアル。
注目展示製品は、高送り加工用複合ラジアスエンドミル『VFFDRB』。
主に金型加工ユーザーより要望の高い、高硬度鋼

VFFDRB
VFFDRB
からプリハードン鋼、汎用鋼材まで高速かつ高能率に加工する際、従来困難であった荒加工時の、高送り加工を可能にした製品である。

低抵抗両面インサート汎用フライス『WSX445』は、ネガインサートの両面使用による経済性とポジインサートの切れ味、切りくず排出性の良さを融合させた製品。
インサート形状の限界に挑戦し「両面Z形状インサート」で切削音が静かでびびり振動を抑制する。

また、その他、第2オープンセミナー会場において、「最新工具と加工方法による高能率加工の提案」をテーマに毎日開催する。

金型製造分野に必要な高精度・高い面品位を実現する商品群!
●安田工業

YBM Vi40
YBM Vi40
複雑な形状の部品や高硬度・高面品位金型の5軸加工は、ますます高精度が要求されているが、今回YASDAが展示する、Y軸上に高剛性・高精度BC軸を搭載した『YBM Vi40』は、各軸移動体の質量差を極力小さくするとともに、質量の大きな移動体を低重心に設定することで、優れた制御性・減衰性を実現。また主軸とワーク、作業者と加工点をより
接近させ、操作性、作業性ともに向上させている。

他にも卓越した高面品位と抜群の高精度加工を実現した『YMC430』も展示。日々進化する「超小型精密加工」などの加工分野において高度なニーズに答える最新鋭のハイエンドマシンである。

安田工業は、高度化・多種多様かする次世代ニーズを見据えて最適なソリューションを見せつけてくれる。

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