鋼旋削のレベルを一段階上げたセコ・ツールズの次世代 Duratomic® 技術

2007 年にセコ・ツールズが Duratomic 技術を導入した。この技術は初め てテクスチャリングを採用した α ベースの Al2O3 コーティングで、加工性能の新たな基準を打ち立て注目を上げた。数年にわたる材質加工の研究開発を通じて、このほど酸化アルミニウムコーティングと使用済み刃先検出を組み合わせて、さらに進んだ技術を導入した。

TP2501、TP1501 および TP0501 チップ材種は、次世代の Duratomic コーティング技術を代表するもので、靭性、耐熱性、化学的不活性が改善され、工具寿命が最大限まで引き伸ばされると共に、従来よりも高速の切削が可能になる。

セコ・ツールズによると、TP2501、TP1501 および TP0501 に採用される最新の Duratomic 技術では、平均的な旋削用途で、同社の従来型 TP2500、TP1500 および TP0500 チップ材種比で最低でも 20 %生産性が改善されるとしている。新しいチップ材種は幅広い速度に対応できるため、高速または低速が求められる用途にも適用でき、その際にも工具寿命が維持される。

次世代 Duratomic 技術には、TP 材種に新たに中古刃先検出機能が追加されており、加工現場では裸眼でもすばやく、正確に中古刃先を見分けられるようになる。調査結果から、廃棄された刃先のうち 10 %を超えるものが再利用されていないことが明らかになったため、同社はこの機能が必ず今日の製造業に利点をもたらすとしている。

TP2501、TP1501 および TP0501 に追加された中古クロム刃先検出の主な利点に、中古刃先を示す高コントラストマークが、工具性能や切削データなどの加工関連パラメータに影響しないことがある。その結果、1刃先当たりの加工数が増加するため、生産の中断や廃棄物が低減される。さらに、仕上げ加工、中挽き加工、粗加工向けのチップサイズと形状を幅広く取り揃えているため、TP2501、TP1501 および TP0501 のチップ材種から鋼旋削汎用作業、バランスのとれた加工、高速加工のいずれでも、生産性を向上する豊富なラインナップとなった。

TP2501 は、高い靭性を備えた刃先を持つ汎用性の高い材種で、一般的な鋼旋削用途で高い生産性と部品生産が実現。TP1501 は、各特性をバランスよく備えた汎用材種で、低合金鋼の被削材など、高い耐摩耗性が求められる用途に最適。TP0501 は、安定した加工条件で大きい生産量が求められる状況に最適の汎用材種。新しい TP 材種のうち、この材種は高合金鋼や研磨性のある鋼の旋削用途で、最高の耐摩耗性と切削速度を発揮する。さらに、TP0501 は極めて耐熱性が高く、クーラントを使わなくても高い金属除去率を達成する。

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