DMG森精機 「5軸加工 オープンハウス」を開催 ~最新技術を搭載した5軸マシンを展示~

DMG森精機が4月22日(水)~24日(金)の3日間、同社東京グローバルヘッドクォーターにて「5軸加工 オープンハウス」を開催した。5軸加工機13機種を含む全32台を実演展示し、専門スタッフが事例やデモ加工を交えて実践的な技術ノウハウを来場者に分かりやすく説明。併催行事の各種5軸加工セミナーでは、ユーザーの生産性向上に貢献するソリューションを提案した。


目玉は「DMU 80 FD duoBLOCKⓇ」

今回、特に目を引いたのは、ミーリング・旋削マシンを1台に統合した「DMU 80 FD duoBLOCKⓇ」。1回の段取りでミーリング・旋削による全加工が可能なので、精度と時間の節約を保証してくれるというマシンだ。大きくなった軸移動量とテーブル積載量を備えた画期的な第三世代「duoBLOCKⓇ」が基盤となる。高速、省スペースのパレットチェンジャで、生産タイムと平行した段取りが可能になり、「最大の生産性を実現する」とのこと。

展示されていた加工サンプル
展示されていた加工サンプル
同社の説明によれば、写真とは若干違うが、加工物はスパーギヤ、モジュール3.5、歯数86(内径)、120(外径)、被削材SCM435、サイズφ426×100mm、重量15kgのものについては加工時間が6分という。これは、テーブル開展と主軸回転を同期させるパワースカイビングによる加工時間の大幅短縮を可能にしたことで、高能率ギヤ加工が実現したとのことだった。

また、日本で初めて展示された「SPRINT2015」は、据付面積2㎡未満で最大φ20×600mmのワークを加工可能にしている。この,マシンは、標準仕様で5つの直進軸とC軸(第1主軸)を備えている。2つの工具サドルに23本の工具を取り付け可能で、工具サドル1の4ステーションで回転工具を使用することができる。また、工具サドル2の固定式工具用4ステーションの内2ステーションをオプションで回転工具使用に変換することができる(オプションに第2主軸のC軸装備を含む)。

今回のオープンハウスでは、直感的で使いやすいとされている「SELOS」で来場者がプログラムを組む体験等、経験豊富なアプリケーションエンジニアが様々なサポートをしており、体験型の内容となっていた。

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