DMG森精機 グローバルワン加速!

説明をする森社長
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DMG森精機(社長=森 雅彦氏)は、5月12日、2015年3月期連結決算を発表し、東京グローバルヘッドクォータで森社長出席のもと記者会見が開かれた。なお、会見は、テレビ会議方式で名古屋会場と同時に行われた。

同社グループを取り巻く環境は、欧州経済の先行きや原油安によるエネルギー関連需要の失速など懸念材料はあるものの、安定的な円安基調を背景に企業の高い設備投資意欲に支えられ、受注環境は引き続き堅調に推移している。このような環境下おいて、2月にDMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFT(以下「AG社」)のフロンテン工場でオープンハウスを開催し、革新的な新オペレーティングシステム「SELOS」を搭載した高精度・高速横形マシニングセンタ「NHX 4000」の第2世代モデルと積層造形機械「LASERTEC 65 3D」を含む、計72台の最新鋭の工作機械を出展し、目標を上回る受注を獲得した。

また4月には、北京で開催された「中国国際工作機械見本市(CIMT)2015」に最大のブースを確保し、Maschinen Market誌の2015年革新的技術TOP20に選出された「SELOS」を搭載した、計33台の最新鋭工作機械を展示した。森社長は、「これまで安価でローエンドの工作機械が主流だった中国においても、より高精度で高品質な本物の工作機械が求められるようになってきた」と述べた。

さらに東京グローバルヘッドクォータで「5軸加工オープンハウス」を開催した。最新技術を搭載した5軸加工機13機種を含む、全32台を一堂に展示し、経験豊富な専任スタッフが、多数の事例やデモ加工を交えた実践的な技術ノウハウと顧客の生産性向上に貢献するソリューションを提案した。

この結果、連結売上高は1,746億60百万円(前期比8.7%増)、連結営業利益142億36百万円(前期比52.1%増)、連結経常利益203億54百万円(前期比81.0%増)、連結当期純利益152億16百万円(前期比61.1%増)となった。

地域別の動向および業績は、日本では、自動車、産業機械関連の受注が好調で、売上高は1,351億35百万円(前期比4.6%増)、利益106億6百万円(前期比68.8%増)。
米州では、自動車、航空機、医療関連で受注が引き続き好調で、売上高653億1百万円(前期比17.7%増)、利益9億5百万円(前期比34.2%減)。
欧州では、航空機関連を中心とした受注が好調に推移し、売上高376億60百万円(前期比11.5%増)、利益14億98百万円(前期比53.0%増)。
中国では自動車、金型関連を中心に、アジアでは自動車、電機機械関連を中心に引合受注が堅調に推移したが、売上高226億1百万円(前期比1.4%減)、利益12億52百万円(前期比87.5%増)となった。

今後については、日本、米州、欧州の各地域ともに受注環境は引き続き堅調に推移するものと予想される。

同社グループでは、開発、製造、販売、サービスの各分野でAG社と連携を進め、このたびのAG社の連結対象会社化にともない、これを含めた次期業績(連結)予想を示している。

ただし、決算期を3月31日から12月31日に変更するため、次期は9ヵ月決算となっている。1015年12月期は、売上高3000億円、営業利益300億円、当期利益165億円を見込んでいる。

なお、対米ドル平均市場レートは120円、対ユーロ平均市場レートは130円を想定している。

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