日本工具工業会が第68回通常総会並びに春季合同部会を開く ~超硬工具協会との統合へ~

総括する堀理事長
総括する堀理事長
日本工具工業会(理事長=堀 功 不二越常務)が4月24日、東京都内の銀行倶楽部で平成27年度(第68回)通常総会並びに春季合同部会を開催し、超硬工具協会との統合を決議した。6月3日に解散総会を開いたあと、同日に新組織となる「日本機械工具工業会」の設立総会が開催される。

総会が終了したあと、春季合同部会が開催され、平成26年度生産実績および平成27年度生産額見通しと国内生産や輸出入について説明があった。また、技術委員会並びに環境委員会の委員長からそれぞれ報告があった。

最後に堀理事長が総括した。
この中で堀理事長は、「平成26年度は1120億円近くの生産出荷が達成できた。われわれの産業機構が大きくなっていることを示せたのではないか。常に前進を目指して高い目標を持ってわれわれは取り組まなければならないと感じている。日本の工業規格についても邁進していけるようにと思っている。われわれの技術を世界に発信していく意味においても企画戦略は非常に大切なので、推進していきたい。環境については、コバルトリスクの低減措置を進めていかないと、私企業の負担が大きくなる。これは超硬工具協会と一緒になって業界全体で緩和措置を進めていかなければ、と思っている。われわれの培ってきた経験と知見を生かして活動を強化していきたいと思っている」と述べた。

挨拶する石川副理事長
挨拶する石川副理事長
懇親会で、石川則男副理事長(オーエスジー社長)が、「超硬工具協会と正式な統合の承認をいただいた。日本工具工業会は1948年に創立され、67年もの間、活動してきた。それぞれの会員企業は熱い思い入れがあって、多少淋しいような気持ちがあるのだが、この新しい統合に向けて次の世代を担う方達が良かったな、と心から思えるようにと祈念している」と期待を込めた。



あいさつする佐脇経産省産業機械課長
あいさつする佐脇経産省産業機械課長
来賓を代表して、佐脇紀代志 経済産業省産業機械課長が、「将来に向けた大きな判断をされて、新しく大きな基盤をつくるために歩まれたと承知している。工具はものをつくるために欠くことのできない基本であるが、業界の皆様が一致団結して共通の課題を解決するための基盤をつくられることを心強く思っている」とあいさつをした。
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