「風向きが良い方向へと変わった」日本金型工業会東部支部が総会を開く
平成26年度事業報告、同決算報告並びに監査報告、平成27度事業計画案、同収支予算案を承認した。
遠山 毅 経済産業省製造産業局素形材産業室 室長が「素形材産業を取り巻く環境と最近の素形材産業室の取組」をテーマに講演したあと、引き続き懇親会を開いた。
あいさつに立った加藤支部長は、日頃の感謝を述べたあと、「インターモールド2015では小間数も相当増加した。来場者も4日間で4万7000人とのことで、2年前の東京開催と比較すると1000人ほど増加している。金型工業会のブースも2年前は57社だったが、今回は71社と小間数も増えた。金型工業会の小間には大勢来場者が足を運び活況に溢れていた。また、初日から具体的な商談もあったと聞いた。円安の進行もあって、海外の金型と国内の価格の差が少なくなってきたこともあり、品質のいい日本の金型が求められるようなったようだと聞いた。まだ手放しで喜べる状態ではないが、風向きが良い方向へ変わってきている」と述べた。
来賓を代表して遠山 毅 経済産業省製造産業局素形材産業室 室長が、「最近は、品質・為替・人件費の風向きが変わってきて、日本に戻ってきたと伺っている。世界に比べても日本の技術は素晴らしいので、これを維持しつつ、各国とも戦っていけるということを期待したい。インターモールドでは活況があり、今は冷やかしで来られる方が少なくなり、商談の場として足を運ぶ方が多いと伺っている。数字も良くなっており、景気の良さを実感できる環境になってきているのではないかと思っていると感じている」とあいさつした。
牧野俊清 日本金型工業会 会長があいさつに立った。この中で牧野会長は、「リーマンショック後に厳しい状態が続いていたが、円安の効果もあり景気も良くなってきた感じがある。3月の機械統計をみると素形材全体でも金型が突出して伸びを見せていた。まだまだ増やせる余地はあると思っている。われわれの業界は今年、良い環境であればいいな、と願っている」と期待を込めた。
新入会員の紹介のあと、牧野二郎 牧野フライス製作所 社長が乾杯の発声を行った。