「世界の輸入機械を顧客のニーズに合わせて提供していく」日本工作機械輸入協会が総会を開く
2015年06月15日
4月20日で創立60周年を迎えた日本工作機械輸入協会が5月26日、都内の日比谷松本楼で平成27年度通常総会を開催し、新会長に中川貴夫シーケービー社長を選任した。
懇親会であいさつに立った中川新会長は、「わたしはシーケービーで30年間、社内外を問わず諸先輩方より工作機械の貿易商社のあるべき姿を教えられた。海外が遠く、通信手段も遅い困難な時代を経て、日本企業が海外に生産拠点を移転している今でも、日本人のものづくりのお役に立ちたいという気持ちは当時とまったく変わっていない。若い人達にはぜひとも工作機械の貿易商社の一員として海外と日本の間にある文化や商習慣の違いを乗り越え、日本経済を支える大きな使命感と夢を引き継いでいきたいと思っている。昨今の急激な技術革新において、世界から情報を集め、世界の特長ある輸入工作機械をお客様のニーズに合わせて提供していくことは、社会的使命や役割であることを認識している。当協会は業界団体の一員としてプラスアルファのあるスパイス的な唯一無二の存在感を発揮していく。会員企業と連携しながら当協会の目的である工作機械および技術の輸入の発展、会員企業の利益の増進、日本産業および経済発展の貢献のさらなる実現に向けて決意を新たに歩んで参いきたい」と述べた。
新会員の紹介があったあと、来賓を代表して佐脇紀代志 経済産業省製造産業局産業機械課長があいさつをした。この中で佐脇課長は、日頃の感謝を述べたあと、「マクロの経済指標をみると、まだまだ諸要素があるが力強く推移し、安倍政権が狙っている目標が明確に数字上に現れている。工作機械関係を中心に設備投資意欲が堅調に続いている。マクロ経済が好転することによってより前向きな新しいものにチャレンジするような投資を今後増やしていくような傾向が見て取れる。わたしどももこのような状況をさらに支えて国内経済政策として展開していく。必ずや日本の工作機会市場も広がりをみせるのではないか、と期待している」とした。