日本工作機器工業会が創立60周年記念式典を開催
記念式典では寺町会長の祝辞があった。この中で寺町会長は、「当工業会は昭和30年に設立され、昭和60年には創立30周年式典を、平成17年には創立50周年記念式典を実施してきた。急速に進む技術革新や内外事業環境の変化に即応するため、10年間をひとつの区切りとして捉えている。改めて直近の10年感を振り返ってみると、その取り巻く状況には大きな変化があったが、工作機械をはじめとする広範な産業機械に使用される部分品、工作物保持具、工具保持具、付属機器等の優れた工作機器の供給を続けてきた。生産額は2005年からおおよそ4年間では2000億円台を維持してきたが、2009年にはリーマンショックの影響が堅調に現れ、1/3まで減少し、2年後の2011年には1800億円台を超える水準まで回復したが、同年3月に発生した東日本大震災や超円高を契機としてサプライチェーン再構築の問題や、生産拠点の海外移転加速による内需の影響などもあり、2年連続して生産額の減少が続き、昨年、やっと1700億円台を回復する水準となった。当工業会は2012年4月1日付けで一般社団法人に移行したが、新制度では法律の規定により明確な基準が定められており、運営に関する自主性が求められるとともに責任も伴うが、その特長を活かした事業活動を展開し、会員各位の期待に応えるかが問われている。こういった認識を新たにして業界の発展を図るとともにわが国産業の発展と、国民生活の向上に貢献していきたい」と決意を表した。
続いて表彰式では経済産業大臣表彰に、北川祐治 北川鉄工所社長、北口良一 大昭和精機会長、寺町彰博 THK社長、溝口春機 MSTコーポレーション社長をはじめ、経済産業省製造産業局表彰、学識経験者、永年役員、永年会員に会長感謝状がそれぞれ贈られ、北口氏が謝辞を述べた。来賓を代表して宮沢洋一経済産業大臣から祝辞があった。(代読)
祝賀会では寺町会長のあいさつ、来賓代表として黒田篤郎 経済産業省製造産業局長、花木義麿 日本工作機械工業会会長の祝辞があり、北川副会長の発声で乾杯をした。