女心を逆手にとる悪巧みか
(写真はイメージです)
メイクの必須アイテムであるアイシャドウが切れた。
こいつがなくなるとお目々が小目々になる。困るので化粧品売り場へと向かったけれど、化粧品(メイクアップ)を購入するときに、毎度フに落ちないことがある。
それはなにかというと、アイシャドウはたくさん使う色とほとんど使わない色があるのに、自分の好きな色をチョイスしてパレットに組み込む仕組みを持たないメーカーが多いこと。
自分に合った色をやっと見つけたかと思っても、ロングセラー的に使えるモノが少ないし、せっかく合うモノに巡り会っても、「限定品」だったり「新色」に入れ替わってしまう。
限定品も新色も自分に合えば欲しいと思うけれど、いつも大量の無駄をパレットに残したまま新しいものを購入しなければならない仕組みってどうなのよ。
メーカーによって発色が違うし、肌質によって馴染むものと馴染まないものもある。
しょっちゅうメイク直しができる環境があれば、多少崩れても直せるからまだいい。わたしのように時間から時間へと移動するタイプの人間は、メイク直しをする時間がない場合が多いので、機能的かつ自分の肌に合った色を探さなければならず、これがまた至難のワザなのだ。
自分に合ったアイシャドウをせっかく見つけても、シーズンが終わると商品がなくなっている場合は少なくない。いつも使う色を使い切ったら、使わない色を残したまま、新しいパレットを買わなければならないという理不尽極まりない思いに吠えたくもなるわけ。
「そんな化粧品なんか要らないわっ!」とタンカを切りたいところだけれど、メイク有りとメイク無しを比較すると、顔面ギャップは計り知れず、だ。あぁ、恐ろしい。恐ろしいので、世の多くの女性達は無駄を承知で財布の中身へのダメージを受け入れざるを得ない状況にある。無慈悲な事実だ。
工業系は製造工程の短縮等を提案し、いかにユーザーの無駄を省くかを訴求する。
工業系に限らず、ほとんどの業界は顧客側に選択の幅を持たせているというのにね。
まったく、こんなに消費者の無駄をつくって利益を上げるアコギな仕組みって化粧品業界しかないんじゃないか。消費者の無駄を意図的につくり上げ、利益を確保しているとしたならば、この省エネ時代に時代錯誤もいいとこ。女心を逆手にとった業界挙げての悪巧みなのかとおねえさん、眉毛がつり上がっちゃうわよ、まったく。
ところで、アイシャドウが切れるたび、化粧品売り場であれこれ自分に合ったものを探しまわっているわたしは先日、まさに化粧難民化してしまった。以前とほぼ同じような色をチョイスしたと思ったんだけど、結局、色が濃過ぎて、元気さがまったくなくなってしまったのだ。鏡に映ったわたしはどうしようもない男に殴られながら仕方なく生活をしている女のようだった。こんなツラで外に出るなんて、と思うと一気にモチベーションが蒸発したわけね。で、1度使ったパレットなので返品交換もできるわけがなく、泣く泣く新しい商品を購入するハメになったわけよ。ちきしょう。
メイクは女性をイキイキさせるツールのひとつだ。
もう少し化粧品業界は考えて欲しいわ、と切に願う今日この頃でした。