日本初!“梱包から包装”へ! ~DMG MORI製品の輸出梱包に自社オリジナルシートを採用~
2015年09月26日
DMG森精機は、日本から世界各地に向けて工作機械を輸出する際に、自社ブランドロゴ「DMG MORI」掲載の自社製シートで工作機械を“包装”するという新しい取り組みを9月から開始した。
工場から出荷された工作機械は、海貨事業者の倉庫に搬入され、主に海上輸送に適した梱包を施して船積みされているが、海上輸送に通常多く使われる箱型のドライコンテナに入らない大きさのものも多く、特殊なフラットラックコンテナというコンテナに積載して輸送する。フラットラックコンテナには、屋根と2面の側壁がないため、外部環境から工作機械を守るための鉄製の枠内にいれ、その上から防塵・防滴のためのシートをかけている。
このシートには、一般的にブルーシートが使用されているため、どの貨物も同じような外観になるため、海貨事業者にとっては、どのような製品が中に入っているのか外観から判断することはできず、精密機械といっても他の貨物同様の扱いを受けているのが現状だった。このような背景のもと、同社では、「お客様からご発注いただいた大切なDMG MORI製品を、お客様のお手元まで大切にお届けしたいという思いから、海貨事業者と協議の上、自社シートを製作した」としている。ブランドロゴ「DMG MORI」を掲載するとともに精密機械であることを明確に表示、さらに荷扱上のケアマークを充実させて取扱上の注意を強く喚起するようにした。
自社製シートの対象は現在のところ、日本で生産された工作機械でフラットラックコンテナに積載するサイズのものとなる。このフラットラックコンテナに積載する貨物の梱包シートをメーカー自らがマネジメントすることは日本で初めての取り組み。今後は、ドライコンテナに積載可能な工作機械や、国内のお客様にお届けする工作機械、また、DMG MORIグループが全世界で生産・輸出している工作機械についても、同様の考え方に基づく取り組みを順次導入するとしている。
梱包後の荷姿(従来との比較)