大澤科学技術振興財団が「平成27年度助成費贈呈式」を開催
公益財団法人大澤科学技術振興財団(理事長・大澤輝秀オーエスジー(株)代表取締役会長)が、10月26日、オーエスジー(株)ゲストハウス内(豊川市一宮町)で、「平成27年度助成費贈呈式」を開いた。日本のモノづくりを支える科学技術の振興に寄与したいという趣旨から、平成3年7月18日に設立され、国内の大学・研究所等、非営利の研究機関に所属する研究者に助成を行っている。
本年度は、19件の研究開発助成および、10件の国際交流助成を行い、
助成金の合計は3千5百18万円となった。また、設立来25年間の研究開発助成は300課題、国際交流助成も241件にのぼり、助成累計額は5億7千2百13万9千円に達している。
研究開発助成
1.「回動ワイヤガイドを用いたワイヤ放電ミーリング法による機能性セラミックスの形状加工」
筑波技術大学・産業技術学部 助教 後藤啓光
2.「電場を利用した酸化物セラミックスの低温・高速超塑性加工技術の開発」
物質・材料研究機構・セラミックス材料グループ 主幹研究員 吉田英弘
3.「ナノ多結晶ダイヤモンド工具によるSiC製ガラス成形金型加工の研究」
理化学研究所・大森素形材工学研究室 専任研究員 片平和俊
4.「PCDエンドミル工具による冷間鍛造用超硬金型の直彫り加工に関する研究」
日本工業大学・工学部 准教授 二ノ宮進一
5.「超硬合金への赤外線加熱ラジカル窒化処理」
千葉工業大学・工学部 教授 坂本幸弘
6.「逐次成形法の知見を統合するための知的な複合加工機の開発」
木更津工業高等専門学校・電子制御工学科 助教 関口明生
7.「機械加工材の表面残留応力および塑性ひずみのマイクロスケール分解能分布計測技術の開発」
中央大学・理工学部 准教授 米津明生
8.「マイクロスケール医療機器開発のためのチタニウム合金微細加工技術の開発」
新潟大学・工学部 教授 安部隆
9.「レアメタルフリー超硬質ナノ複相構造膜の創製」
富山大学・芸術文化学部 教授 野瀬正照
10.「ダイヤモンドの超高速成長技術の開発」
金沢大学・理工研究域 准教授 徳田規夫
11.「骨に近い低弾性率を有する超弾塑性ベータ型チタニウム合金の微細・高品位加工技術の構築に関する研究」
金沢工業大学・工学部 教授 加藤秀治
12.「不均一被覆の残留膜ひずみを利用したナノベルトのゼンマイ形成」
名古屋大学・工学研究科 助教 徳悠葵
13.「水素フリーDLCオーバーコートによるダイヤモンドコート工具の性能向上」
豊橋技術科学大学・電気・電子情報工学系 教授 滝川浩史
14.「転動体を用いた軸受・案内要素における接触熱抵抗に関する研究」
豊田工業大学・機械システム分野 教授 武野計二
15.「高耐酸性部分導電皮膜を有する電着工具用ダイヤモンド砥粒の開発」
立命館大学・総合科学技術総合研究部 准教授 張宇
16.「大気圧プラズマプロセスをベースとしたパワーデバイス用大口径単結晶ダイヤモンド基板の高能率ダメージフリー平坦化・平滑化プロセスの開発」
大阪大学・附属超精密科学研究センター 准教授 山村和也
17.「超ナノ微結晶ダイヤモンド膜の切削工具への応用」
九州大学・総合理工学研究院 准教授 吉武剛
18.「立方晶AIBNナノ微結晶膜の成長とハードコーティングへの応用」
久留米工業高等専門学校・電気電子工学科 助教 吉田智博
19.「石英板を用いたCBN工具性能の高度化技術の開発」
熊本大学・先進マグネシウム国際研究センター 教授 峠睦
国際交流助成
K-1.「第17回機械、航空および生産技術に関する国際会議(イギリス)」
奈良工業高等専門学校・機械工学科 教授 和田任弘
K-2.「第17回材料の強度に関する国際会議(チェコ共和国)」
豊橋技術科学大学・工学部 教授 福本昌宏
K-3.「第13回チタンに関する国際会議(アメリカ)」
神戸大学・工学研究科 助教 菊池将一
K-4.「光学部品加工会議2015(アメリカ)」
千葉工業大学・工学部 教授 瀧野日出雄
K-5.「第4回ナノトゥディ会議(アラブ首長国連邦)」
北海道大学・工学研究院 教授 米澤徹
K-6.「第7回高強度低合金鋼に関する国際会議(中国)」
長野工業高等専門学校・機械工学科 教授 長坂明彦
K-7.「第65回国際生産加工アカデミー総会(南アフリカ)」
金沢大学・理工研究域 助教 小谷野智広
K-8.「国際先端砥粒加工シンポジウム2015(韓国)」
防衛大学校・システム工学群 教授 由井明紀
K-9.「国際先端砥粒加工シンポジウム2015(韓国)」
一関工業高等専門学校・機械工学科 准教授 原圭祐
K-10.「国際先端砥粒加工シンポジウム2015(韓国)」
岐阜大学・複合材料研究センター 特任教授 深川仁