三菱日立ツールが「セラミックエンドミルコーナRタイプ」を発売

 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)がこのほど「セラミックエンドミルコーナRタイプ」を発売した。

 同社では開発の趣旨について、「近年、発電分野や航空機分野では燃焼効率を向上する動きがあり、それに伴い操業(燃焼)温度が高温化してきており、耐熱温度の高い材料(超耐熱合金)の需要も増加傾向にある。また、削り出しで部品形状を作り上げるので多くの体積を切削で除去する必要があるため、高能率荒加工の要求があるものの、超耐熱合金は切削性が悪く、高能率切削が困難だった。このような加工状況を踏まえ開発した商品が、超耐熱合金の高能率荒加工をターゲットにした『セラミックエンドミルコーナRタイプ』です。発電機や航空機向けに高能率で加工することを求められるお客様へ4サイズをご用意しました」とのこと。

 特長は以下のとおり。

 ●漆黒のエンドミルで、超耐熱合金の超高能率加工を実現した。
 ●工具刃先温度1000℃以上にも耐えられる耐熱性に優れた専用窒化ケイ素系セラミックスを採用し被削材の軟化温度領域での切削を実現した。
 ●従来の切削速度を大幅に上回る高速切削(400~1000m/min)が可能となった。
 ●工具表面を平滑にすることで溶着を防ぎ、長寿命を実現した。
 ●刃先強度を重視した刃形状を採用し、耐欠損性を向上した。

 用途はインコネル718に代表される町耐熱合金の荒加工。
 φ6、φ8、φ10、φ12 4サイズ(いずれも6枚刃)をラインナップ。
 販売形態は受注生産となっている。

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