Mastercam ベースの産業用ロボットオフラインティーチングシステム
ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社・東京都新宿区)は、3 次元CAD/CAM システム「Mastercam」上で動作する産業用ロボットオフラインティーチングシステム「Robotmaster」(開発元:カナダ・JABEZ Technologies 社)の新版をリリースした。
「Robotmaster」とは、Mastercam のもつ多彩なツールパスを利用し、各種産業用ロボットの動作プログラムを作成するMastercam ベースのオフラインティーチングシステム。加工データの作成からロボット用動作プログラムの出力はもちろんのこと、オ
製品価格は240 万円より。なお、Mastercam を所有していない場合は、別途Mastercam の購入が必要。
「Robotmaster V5 for Mastercam X5 MU1」の優位性
■ 最適化機能を強化し、3 種類のパラメタでロボットの姿勢を制御
ロボットの動作時におけるエラーを検知し、最適な姿勢・動作に変換する「最適化機能」が大幅に強化。旧バージョンでは工具のベクトルを制御する「工具回転」パラメタのみで最適化を行っていたが、新版では工具軸の傾きを制御する「工具チルト」パラメタ、レール軸を使用したロボットの可動範囲を簡単に調整する「レール最適化」パラメタの2つが加わり、計3種類のパラメタから最適化の設定が行える。これによりロボット動作時における最も有効な姿勢を従来以上に細かく設定できるため、ロボットの作業時間を大幅に短縮することが可能となる。
■ ワークスペース解析機能
ロボットの稼働範囲に加工対象となるモデル形状を配置し、選択したツール(エンドミルやレーザーなど)で加工を行う際に必要なリーチがロボット側にあるかどうかを事前に検証することが可能になった。ワークの配置場所を検討する際や、Mastercamで作成したツールパスがロボットの稼働範囲内で正しく動作するかを確認する場合に有効な機能である。
■ 新しいポストプロセッサの設定インターフェイス
ポストプロセッサのインターフェイスが一新され、パラメタ内の項目をプルダウンから設定するだけでロボットプログラムの出力形式を変更することが可能となった。旧バージョンではプログラム形式の変更に高度なポストプロセッサの開発スキルが求めらていたが、新版では変更方法が非常に簡素化され、ユーザー側でも簡単にポストプロセッサの設定を行うことができる。