DMG森精機 全世界46ヵ国165ヵ所でフル稼働!
2016年02月25日
DMG森精機(社長:森 雅彦氏)は、2月10日、同社東京グローバルヘッドクォーター(森社長出席場所)並びに名古屋本社にて2015年12月期(決算期変更につき9ヶ月決算)の連結決算を発表した。
同社は、欧州の工作機械メーカーAG社との経営統合により、さらなるシェア拡大、収益性向上、資産効率改善に取り組んできた。
その結果、売上収益は3,184億4,900万円、営業利益311億4000万円、税引前当期利益296億8100百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は269億円となった。
地域別の動向および受注状況は、国内市場では政府の設備投資減税や補助金等の投資促進策の効果もあり、堅調な受注で推移した。
北米市場では、代理店ビジネスモデルから直接販売・サービスのビジネスモデルに変革を進めており、一時的な売上減および大幅な人員増などにより大きな赤字となったが、2016年度にはその効果が寄与し黒字を達成する見込みである。
欧州市場では、「EMO Milano 2015」が開催されたイタリアやスペインを含め比較的好調に推移した。
アジア市場では、前半は韓国・台湾などが大きく貢献し、受注は好調に推移したが、後半にかけてやや鈍化してきた。
中国市場では、マクロ経済の減速がみられるなか、いわゆる安物・ニセ物の時代が終わり、日米欧と同等の品質、性能が求められるようになり、比較的堅調な受注を確保した。
今後については、日本・米州・欧州の各地域ともに受注環境が引き続き堅調に推移するものと予想され、同社グループでは、開発・製造・販売・サービスの各分野でAG社と連携を進め、全世界46ヵ国165ヵ所の営業サービス拠点がフルに稼働し、さらなる企業価値の向上に努めていく。次期連結業績(通期)見通しは、売上収益4,100億円、営業利益250億円、親会社の所有者に帰属する当期利益130億円を見込んでいる。なお、米ドルレートは115円、ユーロレートは130円を想定している。