「LX VisualAppletsカメラ」で、高度な事前画像処理を簡単に実現
Baumer(バウマー)の新コンセプトのカメラが注目である。
事前画像処理機能を内蔵した「LX VisualAppletsカメラ」は、カメラ内のFPGAで事前画像処理を直接行うため、伝送して処理すべきデータ量が減少し、大きな演算能力を必要とするアルゴリズムをPC上の画像処理システムで実行する必要がない。そのため、アプリケーションの性能向上と同時に、システム費用を削減できるという利点が生まれる。
「LX VisualAppletsカメラ」は、画像処理用の包括的なFPGAとメモリーを備えている。このFPGAのプログラミングには、Silicon Software社のグラフィカル開発環境VisualAppletsを用いるため、高度な検査プロセスに向けた複雑なアルゴリズムでさえ、アプリケーションに応じた特殊仕様で迅速かつ容易に実装可能。さらに、FPGAプログラミングに十分精通されていないエンドユーザーでも行える。こうした簡単なプログラミングで、高解像度かつ高速な画像データをリアルタイムに高効率・低コストに処理できる。また、画像最適化やデータ圧縮、プロセス制御といった事前画像処理の典型的なタスクについて、多くのサンプル・アプレットが用意されており、「LX VisualAppletsカメラ」の広範な機能群を手軽に試して、顧客のアプリケーションで簡単に応用できる。
「LX VisualAppletsカメラ」には、CMOSIS社のグローバルシャッタCMOSセンサと、GigE Vision準拠のインターフェイスを搭載して、確実に迅速・容易な組み込みを可能にすると同時に、高感度の優れた画像品質も実現した。また、同カメラでは、最大フレームレート74fps、解像度は4、12、20メガピクセルの製品を用意している。