ヤマザキマザックが生産性を飛躍的に向上させる高圧スルークーラントシステム「‘SUPERFLOW V30C-J」の販売を開始!
ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、このほど生産性を飛躍的に向上させる高圧スルークーラントシステム「SUPERFLOW V30C-J」の販売を開始した。
この製品は、同社米国法人マザックコーポレーションで開発し、北米地区では既に3,000台以上の納入実績がある。日本国内の社内設備で導入している高圧スルークーラントシステムを国内で生産し、販売することになった。
高圧スルークーラントは、切削工具の加工点に効率的に供給することにより切削加工で発生する熱を分散する。この結果、切削工具の刃先摩耗を防ぎ、切削速度を上げることが可能となり、生産性を向上さる。また、切削加工で発生する切り屑を高圧で強制的に分断することで、切り屑のからみつきや詰まりによる加工面へのダメージや工具折損、機械停止を防ぐ。特に、航空機産業や医療産業等で使用される難削材加工では生産性の向上と工具寿命の延長に大きな効果が実証されている。
「SUPERFLOW V30C-J」は、自社開発の専用インターフェースを備え、工作機械本体とスムースな連携が可能となるため、Mコードによりクーラント圧力(0~7MPa)を自由に設定・制御し、高圧クーラントの効果を最大限に発揮する。また、ダイヤフラム式ポンプを採用することで、省エネに貢献するだけでなく、内部へのスラッジ混入等によるポンプ寿命の劣化の懸念も抑えられる。高い濾過性能を持つサイクロン式フィルタを採用したことで、フィルタ交換等のわずらわしい保全作業を大幅に低減した。
主な特長
1. Mコードによるクーラント圧力制御
クーラント圧力(0~7MPa)をMコードで簡単かつ自由に設定・変更でき、最適なクーラント圧力により加工条件を最適化する。
2.ランニングコスト大幅低減と産業廃棄物ゼロ
1) 高い濾過性能を持つサイクロン式フィルタの採用で、切り屑やスラッジは自動で分離されて溜まるため、わずらわしいフィルタ交換作業が不要になった。
2) 最新の高効率モータをインバータ制御することで、CO2の削減・環境に配慮した省エネ設計。また省スペースにも配慮している。
3. IoT対応で最適な稼働監視と保守診断が可能に
関連ソフトウェアの利用により、クーラント圧力の監視や保守診断が可能になった。
主な仕様