三菱日立ツールが続々とリリース投入! 「エポックCBNハイプレシジョンボールエンドミル」、Ni基合金加工用旋削インサート「VIブレーカ」は標準品として発売

 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)が、続々とリリースを投入している。
 新発売をしたのは、近年、金型の精密化や高硬度化に伴い、従来品の性能にさらに磨きをかけた小径CBNボールエンドミル「エポックCBNハイプレシジョンボールエンドミル」。もうひとつは、エネルギー産業や航空機分野の発展に伴った耐熱温度の高い材料(Ni基超耐熱合金)の需要を受け開発したNi基合金加工用旋削インサート「VIブレーカ」である。

エポックCBNハイプレシジョンボールエンドミル

 近年、金型の精密化や高硬度化に伴い、小径CBNエンドミルが広く一般的に使用されるようになり、これまで以上に長寿命かつ高精度な加工の要求も増加していることを受け、従来品の性能にさらに磨きをかけた小径CBNボールエンドミルを開発。この製品はこれまでにない高剛性な設計と高品質な刃先を採用することで、工具寿命と加工精度の向上を実現している。またユーザーの要望に応えて首下サイズを大幅に追加し、様々な加工形状に対応可能な全37アイテムを用意している。
 特長は以下の通り。

 ●損傷を抑制する低抵抗かつ高強度な刃形により荒~仕上げ加工まで幅広く対応
 ●加工精度向上を実現する高剛性設計
 ●加工面粗さが向上する高品質な刃先
 ●R公差±0.003mm(R0.3以下)
 ●高精度h4シャンクを採用
 ●全品外径実測値付き
 ●再研磨対応 (R0.3 以上、詳細は問合せのこと)

 用途は、50HRC以上の高硬度鋼の粗加工から仕上げ加工。ラインナップはR0.1~R1.0 全37アイテム。価格は2万4,100円~3万1,100円。

Ni基合金加工用旋削インサート「VIブレーカ」

 近年、発電分野や航空機分野では、燃焼効率を大幅に向上する動きがある。操業(燃焼)温度が高温化してきており、耐熱温度の高い材料(Ni基超耐熱合金)の需要も増加傾向にある。しかしNi基超耐熱合金は被削性が悪く、特に旋削加工においては最終仕上げ工程などで工具摩耗が早期に進行すると、ワーク側に削り残しが発生するなどの課題もあり、高品位、または長寿命な工具が求められる。

 そのような加工状況を踏まえ同社が開発した商品が、「VIブレーカ」。
 特に発電機や航空機向けのシャフト部品やディスク部品を長時間加工することを求められているユーザーに対して、用途に合わせて幅広く用意している。
 特長は以下の通り。

 ●新たに高温強度に優れる超硬母材とコーティングを開発し、耐摩耗性を向上した。
 ●新開発の切れ刃形状を開発し、刃先への熱の流入を抑制することで長寿命が可能になる。
 ●チップポケットの広い全周ブレーカ形状とすることで、切屑排出性に優れる。
 ●上記の複合効果によって、刃先の温度上昇を抑制することになり、高能率な加工が可能になった。

 用途は、インコネル718に代表されるNi 基超耐熱合金の外径旋削加工特に中切削から中仕上げ、仕上げ加工に。ラインナップは21型番4材種の合計80アイテム。

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