タンガロイが87年の歴史上最大のキャンペーン!

あいさつする木下社長
あいさつする木下社長
 タンガロイ(社長=木下 聡氏)が2月16日、パシフィコ横浜 会議センター メインホール(横浜市西区みなとみらい)を会場に、『New Tungaloy Campaign(タンガロイ新製品発表会)』を開催した。同社会長兼IMC社長のジェイコブ・ハルパズ氏が生産性アップに役立つ創造性溢れる新製品のプレゼンテーションを行い、代理店、ユーザーを含め約1,000人が聴講した。木下社長は開会にあたり、「タンガロイは生産性の高い商品をつくるために、投資を集中している。今回は未発表の商品を含めてプレゼンをする」とあいさつをした。

「TUNGFORCE」で倍速加工を可能に

会場内の様子
会場内の様子
 タンガロイの世界規模で展開する『TUNGFORCE(タングフォース)キャンペーン』は、同社の87年の歴史でも最大のキャンペーン。金属加工技術が急速に進化していることから、高速・高能率化工のニーズに答えるため、新型最新工具や工具技術を開発し、各製品ラインをさらにグレードアップしている。この『TUNGFORCE』は、同社が開発した最新切削工具のラインナップで、旋削加工、転削加工、横切り&溝入れ加工、穴開け加工とあらゆる加工に対応するインサートの材種と形状が含まれている。

ハルパズ会長兼IMC社長
ハルパズ会長兼IMC社長
 同社会長兼IMC社長のジェイコブ・ハルパズ氏は、プレゼンの中で、「TUNGFORCEは、高速・高能率加工によりお客様が求める生産性向上を実現する製品具です」と述べおり、このキャンペーンの名称である『TUNGFORCE』の名称についても、「TUNGFORCEには2つの意味がある。TUN“G”FORCEの“G”は引力(Gravity)のG。引力が物体を引き寄せる力であることから“加速化”を意味する言葉として使われている。また、この“G”は材種(Grades)と形状(Geometries)のGでもある。タンガロイは切削工具材種の開発においてひときわ優れた技術を持っており、その技術力は、工具の長寿命化を実現すると同時に驚異的な速度での加工を可能にした」と説明した。

 同社では、競争市場で多くのメーカーが最新の設備に投資をする一方で、切削工具の能力によって生産性の向上が制限されてしまうことに着目し、『TUNGFORCE』製品の開発は、工作機械の隠れた生産能力を引き出すことに重点を置いている。「より短時間でより多量の切屑を排出するよう設計されており、たとえ機械が古くても加工の生産性は確実に向上する」と述べている。

 また、同社の技術革新の中核を担うのは、「エンジニアスタッフ」だとし、研究開発・テクニカルサポートチームは豊富な経験を持ち、切削加工に関するするリサーチや加工作業や工程についても熟知しており、すでに生じている問題ばかりだけでなく、将来起こりうる問題や要求も予測し、先進的な解決策を提案するとしている。

「TUNGFORCEキャンペーン」の豊富な製品ラインナップ!

豊富な製品群も展示
豊富な製品群も展示

 タンガロイ87年の歴史最大のキャンペーン『TUNGFORCE(タングフォース)』の豊富な製品ラインナップは、なんと14品目。

1. EasyMultiCut『EGM チップブレーカ』
2. EasyMulitCut 端面溝入れ用ブレード『EFPR/L』、
高圧クーラント用内部給油穴付ツールブロック『CTBU-CHP』
3. TetraForceCut 『TCM チップブレーカ』
4. 自動盤用突切り工具『DuoJustCut』
5. TetreForceCut 高圧クーラント内部給油穴付ホルダ『STCR/L-CHP』
6. EasyMuliCut 高圧クーラント内部給油穴付端面ホルダ『ETFR-CHP』
7. 小物部品溝入れ、ねじ切り工具『TetraMiniCut』
8. 高切込み・高送りカッタ『MillQuadFeed』
9. 直角肩削りカッタ『DoForceTri』
10. 多機能・高剛性フェイスミル『DoTripleMill』
11. 小径直角肩削りカッタ『TungForceRec』
12. 直角肩削りカッタ『TungTriShred』
13. 高精度倣い加工用カッタ『DoMiniMill』
14. 独創的な設計の最新カッタ『DoTwistBall』

 この中で、独創的な設計の最新カッタ『DoTwistBall』を紹介する。

 『DoTwistBall』は、金型および一般機械部品加工に最適な工具。インサートに独創的なねじれ形状を採用することにより、強固なクランプ機構による安定加工を実現し、荒加工において安定した長寿命加工を可能にする。インサートには高送りタイプとラジアスタイプを標準設定し、同一ホルダに2種類のインサートを取り付けることができる。ホルダにはシャンクタイプ、ボアタイプおよびモジュラタイプを標準設定し、加工用途に合わせた使い分けが可能。また、『DoTwistBall』はボディに大きなポケットを採用することにより、溝加工や掘り込み加工において、切りくずを噛みこむことなく優れた切りくず排出性と長寿命加工が可能。インサート材種には、鋼、ステンレス鋼など多種多様な被削材に対応する『AH3135』と、高硬度鋼や鋳鉄加工に最適な『AH120』を設定する。
『DoTwistBall』は、金型部品などの荒加工において高能率加工を要求されるユーザーの生産性向上を大きく貢献する工具である。

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