ジェイテクトが女性活躍推進法に基づき、行動計画を策定
ジェイテクト(社長=安形哲夫氏)は、このほど「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(通称:女性活躍推進法)に基づき、行動計画を策定した。
計画期間は2016年4月1日~2020年3月31日。
同社では、基幹職(管理職および管理職相当の専門職)に占める女性比率が低い(2015年1月末時点0.8%)、正社員に占める女性比率が低い(2015年1月末時点7.3%)ことを課題としており、今回の策定にあたり、目標を、①女性基幹職数を2020年3月末までに、登用目標を定めた2015年1月時点の2.5倍とする、②女性の正社員数を2020年3月末までに数値目標を定めた2015年1月時点の1.3倍とする――とした。
取り組み内容と実施時期は以下のとおり。
取組1 全社員を対象とした啓発活動、ジェンダーバイアスの払拭
〇2015年度
・全役員対象ダイバーシティ研修
・全管理職対象ダイバーシティ研修
・ダイバーシティに関するE-ラーニングの実施
〇2016年度
・全階層別研修へのダイバーシティ教育の導入
・ダイバーシティ講演会の開催
・社内広報の強化
〇2017年度~
・各種研修を体系化し継続実施
取組2 女性社員のキャリア形成およびネットワーク形成支援
〇2015年度
・女性向けキャリア研修
〇2016年度
・女性向けキャリアフォロー研修
・タウンミーティング等によるキャリア意識向上に向けた取り組み
・女性一般職・技能職の活躍支援
〇2017年度~
・女性向け研修の継続実施
・職種別ワーキング活動等の実施
取組3仕事と家庭を両立しながらキャリア形成ができる環境づくり 全社員の働き方改革
〇2015年度
・ベビーシッター費用補助制度導入
・一部事業場での祝日託児制度導入
・育児休業制度および短時間勤務制度の見直し
〇2016年度
・フレックス短時間勤務制度の導入
・両立支援ハンドブックの作成
・両立支援セミナー開催
・育休からの早期復職者へのさらなる支援策検討
・介護に関する実態調査アンケート実施・対策検討
・ワーク・ライフバランス意識向上、働き方改革に向けた対策検討
〇2017年度~
・テレワーク導入トライアル
・介護ニーズに対する対策実施(制度見直し・セミナー開催等)
・ワーク・ライフバランス実現に向けた取り組み継続
取組4 女性の採用強化
〇2015年度
・一般財団法人トヨタ女性技術者育成基金への参画
〇2016年度~
・女性技術職採用の専門チームの設置
・女性社員による座談会開催
同社では、ダイバーシティ推進をJTEKT GROUP VISION および中期経営計画の中でも重要な経営戦略の1つと位置づけており、女性社員の活躍推進については、全社員の意識改革と女性社員のキャリア形成支援を中心として進めている。