「WorkNC Dental」で医療分野の拡販狙う セスクワ
セスクワ(本社、フランス・マコン市)が6月24日、ブルーノ・マルコ社長の来日に伴い、東京・港区の青山ロビンズクラブで「セスクワカンファレンス&懇親会」を開催した。
冒頭、ブルーノ・マルコ社長が、「今回の来日の目的は、震災で被害に遭われた地域のために日本赤十字社に寄付することと成長著しい東南アジアへの拡販、そしてデータデザインの協力のもと新しい製品であるWorkNCデンタルの紹介をしています。われわれのコンセプトはオートマティック。自動化を意識した開発を行っています」とあいさつし、活動状況、今後の展開などを話した。
特別ゲストとして、マルコ社長の30年来の友人であるフランス・マコン市長・代議士のGérard Voisin 氏、国会議員で弁護士の丸山和也氏がそれぞれあいさつした。
田澤聡森精機製作所千葉事業所エンジニアリング加工事業部マネージャー、新田宏日立ツール営業センター主任部員がそれぞれプレゼンテーションを行った。
岡村隆徳データデザイン社長が「セスクワさんとの付き合いは今年で17年目になります。このソフトを販売するにあたって、お客様に“痒いところに手が届くというより掻きむしってしまうほど良いソフト”と称賛されたことが印象的でした。現在、日本の中小企業が遅れているのはコスト管理が出来ていない点が挙げられています。まさしく“見える化”ができていない、という現状なのですが、この現状を打破するためには中小企業の適したシステムが必要になってきます。われわれは、セスクワさんとよきビジネスパートナー、よき友人として今後も良い関係を続けて行く次第です」とあいさつした。
会場を移して、本田宏一 本田技研研究所四輪R&Dセンター主任研究員の乾杯の発声で和やかな懇談が始まった。
歯科模型スキャナ/デンタルCADと連携し、あらゆる切削加工機に対応
今回、セスクワが拡販に注力する製品は「WorkNC Dental」。この製品は、市販されている歯科模型スキャナ/デンタルCADシステムと連携し、あらゆる切削加工機に対応した加工プログラムを高精度かつ短時間で確実に生成することができる自動CAMソフトウェアである。
デンタルCADシステムで作成したSTLデータだけでなく、特定の歯科模型スキャナ専用フォーマットの読み込みに対応し、また歯科業界や他産業で導入されているあらゆる汎用加工機に対応することができるポストプロセッサ機能を持ち合わせているため、センターラボ運用や技工所運用など、用途に合わせたシステムコーディネートが可能。
特別なCAMトレーニングを必要とせず、歯科技工専門知識を持たれている方であれば誰でも簡単に、セラミック、ジルコニア、チタン、コバルトクロムなどの歯科治療用素材から、アンレイ/オンレイ、クラウン、ブリッジ、コーピング、デンチャー、インプラント上部構造体/アバットメント/フィクスチャなどを削り出す加工プログラムを生成することが可能だ。