【潜入レポート】 福山発! 遊びのオリンピック「WAZA-One GP(ワザワングランプリ)」でエキサイティング!
子ども達が手作りおもちゃで腕を競う「遊びのオリンピック」が3月26日(土)、福山のビッグローズ(広島県ふくやま産業交流館)で開催され大いに盛り上がりをみせた。
この大会は、昔の遊びを活性度の高いルールに統一して新しい遊びとして復活させ、さらに子ども達の活力高揚の場を提供し、遊びの『技』を競うもの。技術者の育成、世代間交流、青少年健全育成、思考力や創造力アップ、地球環境保護を目的にしている。(株)アドテックプラズマテクノロジー、(株)キャステム、(株)ホーコス(株)、安田工業(株)、ローツェ(株)、(株)古川製作所が設立協賛企業として発足した大会である。
競技は、①ビー玉、②ベーゴマ、③めんこ、④紙トンボ、⑤折り紙ヒコーキ。
子ども達の真剣勝負のこの大会は、昭和生まれの大人も楽しめるイベントでもある。本戦には出られないが、子どもの頃を思い出しつつ、体験コーナーで筆者も遊んでみた。
案外難しい! いつの間にか不器用になってしまったことを実感
開場時間は9時30分から。入場口には、すでに子ども達と保護者でいっぱい。今回は当日先着300名にノギスのストラップのプレゼントがあるので、これも狙いの一つだろう。ノギスのストラップ、というところにこの大会のセンスを感じつつ、入場するとズラリと並ぶトロフィーとメダルに目がいった。これをみた子ども達の心の中に静かな競争力が燃え上がるのだろう、と想像しながら会場内へGO!各種目コーナーでは体験できるスペースが設けられている。バリバリ昭和生まれの筆者も体験することにした。
ふと見ると、ちびっこ達が楽しそうにロケットを飛ばしているではないか。さっそく子ども達に混じって受付をすると紙がもらえた。この紙を切ったり、貼ったりしながら、ロケットの形状をつくり、発射台に備え付ける。ボタンを押すと、ヒューッと飛んでいくという仕組み。ところがどっこい。これが案外難しい。子ども達が丁寧に切ったり貼ったりしながら各パーツを作っているのを横目で盗み見しながら工作をしてみるが、雑な性格が災いしてしまう。出来上がりがなんだか汚いのだ。発射台に備え付けてみたら、なんとなくしょぼくれ感も漂う。(あぁ、こういうのって丁寧につくらなきゃダメなのね・・・)と、ものをつくる工程において、当然のことが出来ない自分を少し反省しつつ、ボタンを押すと、頼りなげに飛んでいった。
次は、紙トンボコーナーにぶらり。材料は串と紙のハネを使用し、切ったり削ったりひねったりして作る。できあがった紙トンボで飛距離を競うという遊びである。入口には、YASDAのマシンで作った高級スペースシャトルが飾られていた。どこにも売っていないスペースシャトル。子ども達がこの価値を知るのは、まだ先のことかもしれないけれど、一生の宝物になるに相応しいものであろう。「工作キット」と書かれた画も、紙トンボのつくり方を教えてくれる漫画も飾られていたが、これらは全て安田工業の社員が描いたもの。この大会は設立協賛企業の社員も影ながら活躍している。 さて、紙トンボに挑戦してみたが、これもまったく飛ばない。幼少のころ、こういった遊びをしたのにもかかわらず、飛ばない。残念なことに、勢いよく軸を回転させる、という動作が俊敏に出来なくなっているのに気付いた。自分の年齢を実感する残酷な時間だ。子ども達は、簡単に、ヒュッと飛ばして紙トンボの行方を目で追っていた。 続いては、めんこコーナーへ。
投げ専用めんこで相手めんこを返す、というもの。これも幼少のころ遊んだ記憶がある。相手は若者だ。よし、負けるわけにはいかんぞ! 中年女の底力をみせてやろうじゃないか! と、勢いよく挑んではみたものの、へっぴり腰で3枚も投げることは出来なかったという情けない結果に。