ヤマザキマザックがコストパフォーマンスを追求したミル機能付 複合旋盤のエントリーモデル「QT-COMPACT」シリーズを発売
ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、このほどCNC複合旋盤のエントリーモデルとして「QT-COMPACT」シリーズをリリースした。去る4月8、 9日に、美濃加茂製作所ワールドテクノロジーセンタと美濃加茂第二製作所に加え、国内4カ所のテクノロジーセンタ(東北・筑波・西日本・九州)と6カ所のテクニカルセンタ(太田・長岡・神奈川・長野・金沢・兵庫)で同時開催した展示会「MAZAK QUICK TURNフェア」で実機を展示しており、早くも注目を集めている。
「QT-COMPACT」シリーズは、ミーリング機能を標準装備しつつ、コストパフォーマンスを高めた中軽切削に適したCNC複合旋盤のエントリーモデル。エントリー機でありながら、ビルトイン旋削主軸や全軸ローラーガイドを採用するなど、上位モデルと同様の高剛性な機械構造を採用し、高精度な複合加工に対応している。 さらに、進化した熱変位制御機能サーマルシールド・プラスを搭載。温度・熱変位補正量の見える化や補正量の調整機能を追加し、安定した加工精度を保つ。CNC装置は最新の「MAZATROL SmoothC」を搭載し、高速・高精度で操作性もさらに向上させた。また、6インチから10インチまでのチャックサイズ、さらにサブスピンドル仕様、Y軸仕様など、幅広い仕様を揃えている。
特長
(1)高剛性ビルトイン旋削主軸、全軸ローラーガイドを採用し高精度な複合加工に対応
振動発生の原因となるギアやベルトが無く、面粗度や真円度に優れるビルトインビルトインモータ駆動を旋削主軸に採用、さらに全軸ローラーガイドを採用するなど、上位モデルと同様の高剛性な機械構造を採用し、高精度な複合加工に対応している。
(2)進化した熱変位制御機能、サーマルシールド・プラスを搭載
温度センサを増設するとともに位置を最適化し、さらに温度・熱変位補正量の見える化や補正量の調整機能を追加し、連続加工や急激な室温変化に対しても安定した加工精度を保つ。
(3)最新のCNC装置MAZATROL SmoothCを搭載、高速・高精度な加工を実現し、操作性も向上
最新の制御技術による高速・高精度な加工の実現と、シンプル操作キーなど操作性も充実させた。
(4)ミル仕様、Y軸仕様、サブスピンドル仕様など豊富なラインナップ
6インチから10インチまでのチャックサイズ、さらにサブスピンドル仕様、Y軸仕様など、豊富なラインナップで多様な加工ニーズに応える。