ジェイテクトがCNC 円筒研削盤 「e500G」を開発、販売開始

 ジェイテクト(社長=安形哲夫氏)は、このほど小型シャフト部品の量産加工に最適なCNC 円筒研削盤「e500G」を開発し、販売を開始した。

 不透明感が増している経済状況の中で、同社の主なユーザーである自動車メーカー、家電メーカー、一般産業機械メーカーなどはグローバルに厳しいコスト競争や品質競争に直面している。このような状況の中、研削盤設備に対しては、これまで以上に安定した加工精度、コスト低減のための高生産性が求められ、さらに製品ライフサイクルの短縮、多様化などに伴う設備のフレキシブル性へのニーズが一段と高まっている。これらの要望を受け、今回、小型シャフト部品の量産加工に最適なCNC 円筒研削盤「e500G」を開発した。

特長

(1)安定した研削精度
 研削盤の心臓部であるといし軸には、静圧と動圧を組み合わせたハイブリッドタイプの「TOYODA STAT BEARING®」を採用。金属接触がないため摩擦がなく長寿命であることに加え、剛性と減衰性能の高い構造により軸の回転精度が高いことが特徴で、1960 年に当社が開発して以来、TOYODA 研削盤が誇る高精度を支えている。

(2)クラス最速サイクルタイム

 といし台、テーブルの早送り速度向上などにより、クラス最速サイクルタイム※を実現。
(CBN といし仕様、両センタ駆動、周速80M 仕様の加工事例)

(3)クラス最少スペース

 機械寸法は、機械幅1,800mm, 奥行2,400mm とクラス最少設置スペースを実現。さらに機械の両サイドにはといし交換などの保守スペースも確保しており、省スペースと保守性を両立させた。

(4)段取り替えレス(オプション)
 工作物を両側センタの摩擦力で駆動させる両側駆動主軸台を準備。これにより駆動金具レスで外径全段研削が可能となった。さらにNC 自動心間調整機能により長さの異なる工作物に自動で対応し、長さ違いワークの段取り替えレスを実現した。

(5)CBN といし採用による生産性の向上(オプション)
 CBN といしの採用により、ドレス(といし修正)インターバルが延びることに加えて、寸法精度、表面粗さが安定し、生産性の向上を実現。

(6)かんたん操作

 操作ボタンのアイコン化により、言語を問わず共通認識することが可能となる。文字表示とアイコン表示の切替えも簡単に行え、IoE に対応可能な見える化システムとして電流・位置・速度などのデータを常時サンプリングすることが可能。正常値との比較により、機械の異常の早期発見に有効である。

仕様

moldino_banner

 

 

intermole2024_大阪