DMG森精機 金沢プライベートショーが大盛況のうち終了

 DMG森精機が4月7日(木)~9日(土)3日間、金沢市にある石川県産業展示館で、北陸エリア最大規模の地域密着型の展示会となる『DMG MORI 金沢プライベートショー』を開催し、大盛況のうち終了した。

 金沢プライベートショーでは、「DMC 125 FD duoBLOCK」や「DMU 65 monoBLOCK」などの5軸加工機を中心に15台の工作機械を展示し、自動車、航空機、建設機械、エネルギーなどさまざまな業種における最新の加工事例を紹介した。また、ハードウェア(工作機械)とソフトウェア(工具やセンシング技術など)を組み合わせることで、効率的な高精度加工を実現する「テクノロジーサイクル」を新たなソリューションとして発表した。

 金沢プライベートショーでは、第1弾として、4種類のテクノロジーサイクルを発表し、実際にデモで紹介した。

 石川県、富山県、福井県の北陸3県に加え、滋賀県、岐阜県、京都府からのご来場もあり、累計約2,000名が来場し、大盛況の3日間となった。4月9日(土)には、金沢大学教授 細川先生による特別セミナー「駆動型ロータリ工具による難削材の高能率旋削加工および熱硬化性CFRPの高品位エンドミル加工」を開催した。

 また、会場ではDMG森精機が主催している「ドリームコンテスト」の受賞作品を展示したほか、“地域を盛り上げる/楽しめる展示会”となるよう、北陸地域とのコラボレーション企画として、特設ブースを用意した。その中には、同社の北陸地域のユーザー6社や周辺機器メーカー15社の出展、“北陸物産展”コーナーも設け、来場者を楽しませる工夫が溢れていた。

 今後、同社の地域密着型プライベートショーは、九州、中四国、東北で計画している。
 次回は2016年12月15日(木)~17 日(土)に岡山県での開催を予定。業界・業種や加工内容ごとの市場や技術の最新動向を踏まえた豊富な加工事例に加え、補助金・ファイナンシャルサービス・中古機下取りなど、地域密着の特性を活かした実践的な提案やサポートで設備導入についての手伝いをするとしている。

DMG MORI独自のテクノロジーサイクルとは?

 今回の金沢プライベートショーで新たに発表した工作機械における新しいソリューションの形となる「Technology Cycles(テクノロジーサイクル)」とは、機械本体、工具やロボットなどの周辺機器、アプリケーション、ソフトウェア、「CELOS」などのHMIといったあらゆる場面において、最新のテクノロジーによって、最適な加工や操作をサポートする新しいソリューション。今回の展示会では、①MPC-Machine Protection Control、②3D quickSET、③gearMILL、④gearSkiving、の4つを発表した。これにより、専用機、専用のプログラム、複雑な工具に依存していた加工・段取り・計測を標準的な工具、治具などのハードウェアと独自の組み込みソフトウェアを用いて簡単かつ短時間で実現できるようになる。

●振動を検知し機械を保護する「MPC-Machine Protection Control」
【特長】
・主軸に高度なセンサを内蔵し、振動を監視
・振動を監視することで、異常不可、工具摩耗、折損などを検知
・衝突検知時に機械を非常停止し、主軸や工具の損傷を未然に防止
・予備工具への自動交換機能
・加工の切削抵抗を監視し、最適な加工を実現

●5軸機の高精度加工を実現する回転軸中心の補正サイクル「3D quickSET」
【特長】
・回転軸中心の計測・補正を可能にするツールキット
(基本パッケージ:ソフトウェア+3D quickSETツールキット)
・自動計測により、オペレータによる複雑な作業が不要
・計測結果の自動計算、パラメータへの自動書き込み
・あらゆる主軸・テーブル軸構成に対応

●各種ギア加工に柔軟に対応するソフトウェア「gearMILL」
【特長】
・1台の機械で旋削/ミーリング加工、ギヤ加工による全加工が可能
・市販工具および汎用加工機の使用による、投資コストの低減
・各種ギヤ加工に柔軟に対応可能

●ギヤスカイビング加工の対話型プログラミング「gearSkiving」
【特長】
・スカイビン具という加工技術を容易にプログラミング可能
・ギヤシェーピングに比べ最大で8倍高速な加工を実現
・旋盤とマシニングセンタの両方で使用可能

ギヤの5軸加工では、専用機、専用工具から汎用機、汎用工具への置き換えによるフレキシビリティーの向上をアピール

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