三菱日立ツールが「2016年度東日本三菱日立ツール報告会」を開く

 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)は、6月14日に東京都内の浅草ビューホテルで「2016年度東日本三菱日立ツール報告会」を開催した。第一部では、「モチベーション創造セミナー」をテーマに、伊藤太陽 JTBコミュニケーションデザイン・HRソリューション事業部モチベーション&グローバル局局長 シニアコンサルタントが講演をし、モチベーションについての重要性を述べた。

今年度は4%増の売上げ計画

あいさつをする増田社長
あいさつをする増田社長
 第二部の報告会では冒頭、増田社長が、「三菱日立ツールの本社は大相撲、国技館、ちゃんこ鍋、江戸東京博物館、吉良上野介、隅田川の花火が有名な東京・両国にある」と会社の概要を説明したあと、自社の入口に飾ってある帯の糸でつくられた大きなアート作品について触れた。「この作品は、皆様に販売していただいた、一個のエンドミル、一個のインサート、一本のノンステップボーラー、それが大きなまとまった量になり、お互いの利益の源泉になる、というものに似ている。大切なことは、この作品が通過点であるということ。まだまだ糸を積み重ねていきます。終わりのない作品。永遠なる過去から永遠なる未来へ、まさにどんどん時が流れていくように糸が重なっていきました。これからも重なっていきます」と、三菱日立ツールの世界観を述べた。また、会社創業から1年が経過したことに対し、「この1年間の皆様方のご支援に対して、改めて感謝を申し上げます。また、お声がけいただいた各地区に出向き、今まで7ヶ所、のべ300名の方に直接お話しをさせていただいた。この先も300名ほど予定が入っている。今後もあちこち回させていただきたいと願っている」と話した。

 業績については、「一昨年の実績より、売上げで10%アップ、営業利益で19.2%増となった。今年度も4%アップの売上げ計画を組むことができた。私たちの力以上の結果となったと感じている。今年度の見通しだが、世界を取り巻く環境、日本を取り巻く情勢は、中国の問題、自然災害、不祥事など、決して余談を許さない状態である。アメリカのガードナー・リサーチ社によると、今年度の工作機械の世界市場動向は、昨年よりさらに10%マイナスであるという予測がされているが、地域によるバラつき、強弱は当たりまえ。先が見通せた時代は、少なくとも私がこの工具業界に身を置いている40年間にはなかった。つまり、いつの時代も余談を許さないと言い続けてきた。だから、面白いのだ」と説明した。

営業概況と方針を説明する矢倉営業本部長
営業概況と方針を説明する矢倉営業本部長
 続いて、営業概況並びに方針を、矢倉 功・取締役営業本部長が説明をした。それによると、「①製品と自分に誇りを持とう、②選ばれる営業であれ」を営業本部長方針とし、2016年度の営業本部方針を、①新商品による新規開拓と拡販、②各種プロモーションによる拡販、③おもてなし度アップによりお客様にファンになって頂く、④新営業体制による、種まきから刈り取りのスピードアップ、とし、「営業体制強化のための体制を変更した」と説明をした。目的と役割について、「営業本部長は、トップマネジメントとして事業全体の把握と将来への意志決定。具体的には、考え行動し、矢面に立つ、情報集約、製造本部長・工場長との連携強化など。営業部長は、担当地域の全責任を負いつつ横の連携を強化すべく、海外部を二部製に分割し、より地域文化に精通した営業体制を目指す。また、国内は引き続き流通も含めた一本化体制を継続する」とした。

 

国内営業概況を説明する大森理事
国内営業概況を説明する大森理事
大森巌治・理事 国内営業部長が、国内営業の概況を説明した。それによると、国内事業所を5ブロック制として新たな営業体制を組んだとした。また、国内受注については、超硬ドリルが伸びており、拡販のためのキャンペーンでは、年間スケジュールについての説明があった。

 工場概況について、新見章彦・取締役 製造本部長兼野洲工場長、井田久晶・理事 成田工場長から生産状況や取り組み等の報告があったあと、特約店表彰が行われた。

 最後に、城戸好信・ソリューションセンター主任技師から「Hi-Pre2(ハイプレツー)」及び新製品の紹介があり第二部は終了し、場所を移して懇親会が開かれた。

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