Xクラス『NVX5000シリーズ』に50番テーパ主軸が登場! 森精機

森精機製作所は、高精度立形マシニングセンタNVX5000シリーズの50番テーパ主軸仕様の受注を7月19日から開始する。

NVX5000シリーズは、累計8,000台以上の販売実績を持つNV5000シリーズのオプション装備とアプリケーションを継承した機械剛性、熱変位対策、省エネへの対応などを実現したプレミアムマシン。既に好評中の40番テーパ主軸仕様に引き続き、新たに50番テーパ主軸仕様を投入し、ラインアップを拡充している。


■高精度■
NVX5000シリーズの主軸は熱変位を抑える熱対称設計となっている。加えてオプションで用意している、コラムとベッドの鋳物内部にクーラントを循環させる“機体クーラント循環機能”を搭載することで、8度の室温変化に対して、熱変位量を7 µm以下に抑えることができる。熱変位量を半分以下に抑え、かつ微少送りの応答性を高めたことで、従来機に比べ加工精度2倍を実現。これにより50番テーパの高剛性な機械でありながら、高精度を要求される微細加工の精度を100%アップしている。様々な被削材・加工シーンで加工可能な機械となった。

■高剛性■
NVX5000シリーズの案内には全軸摺動面を採用し、機械剛性を高めている。今回受注を開始する50番テーパ主軸仕様は、出力30/22 kW(25%ED/連続)の高出力モータを搭載している。また、主軸の軸受内径をクラス最大のφ120 mmに大径化することで、より高い主軸剛性を実現している。高い機械剛性と高出力・高剛性な主軸により、重切削能力を30%向上している。

■加工バリエーションの拡大■
X軸ストロークは600 mm、800 mm、1050 mmの3種類を用意。ワークサイズに応じた最適な仕様が選択できる。また、重切削能力の向上により、工具最大径φ240 mmまでの大径工具が使用可能となった。

■省エネルギー■
環境への負荷低減とランニングコストの削減を考慮して、機械停止時には主軸やサーボモータ、制御盤内のファンなど主要な動力をカットしている。また省電力機器の使用により総電気容量も抑えることで、電力消費量をトータルで30%削減している。

■MAPPSIV+ESPRIT■
操作パネルには、新型高性能オペレーティングシステム「MAPPSⅣ」を搭載している。自動プログラミングソフトウェアに加え、オプションでCAMソフトウェア「ESPRIT」が選択可能。加工ワークにあわせて、難易度の高い加工プログラムにも対応ができる。また機械の遠隔保守や稼働状況の確認が可能なMORI-NETを標準装備している。

■高い投資価値■
従来機に比べ切削能力、精度、製品品質を大幅に高めながら、同等の価格を実現した。

定価は 15,800,000円。 (NVX5080/50) (M730BM)。
生産台数は月15台。

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