ロボット統計受注・生産・出荷実績(2016年4~6月期)

 ロボット工業会がまとめた2016年4~6月期のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。

受注
 受注台数は対前年同期⽐で、+6.4%の38,186 台となり、3四半期連続でプラス成
⻑となった。また、2015年4〜6 ⽉期を超え四半期ベースでは過去最⾼実績となった。受注額は、同▲1.3%の1,448 億円と、2四半期連続でマイナス成⻑となった。

生産
 ⽣産台数は対前年同期⽐、+2.4%の37,004 台となり、12四半期連続でプラス成⻑。また、2015年4〜6 ⽉期を超え四半期ベースでは過去最⾼実績となった。
 ⽣産額では、同▲6.6%の1,295 億円となり、3四半期ぶりにマイナスに転じた。昨年2015 年(会員+⾮会員)の年間⽣産額は、輸出は円安を背景に海外需要が拡⼤し、国内は政策効果などとも相まって設備投資が増加したことで、対前年⽐で約14.6%増の6,806 億円となった。また、今年2016 年(会員+⾮会員)の年間⽣産額(出荷額)は、引き続き国内での需要増に加え、⽶国での更なる景気拡⼤と製造業回帰による堅調な伸び、中国での減速経済の中にあっても⾼い⾃動化投資意欲、さらに欧⽶におけるインダストリー4.0 などIoTを通じた産業⽤ロボットへの関⼼の⾼まりなど、今年も海外需要の拡⼤が期待され、対前年⽐で約10%増の7,500 億円となる⾒通し。

出荷
 国内は昨年好調であった、主要ユーザーである⾃動⾞産業向けは今年も好調を維持している⼀⽅で、電気機械産業向けは減速している。海外市場は、中国向けが少なくとも前年並みを維持する中で、欧⽶向けは堅調に推移していくと⾒込まれる。
 総出荷台数は、対前年同期⽐、+1.6%の36,485 台と、12四半期連続のプラス成⻑となった。
総出荷額では、同▲1.7%の1,326 億円となり、2013年7〜9 ⽉期以来となる11四半期ぶりにマイナスに転じた。
 国内出荷台数は、同+3.8%の7,632 台となり、11四半期連続のプラス成⻑となった。
国内出荷額では、同+0.7%の354 億円となり、11四半期連続のプラス成⻑となった。
輸出台数は、同+1.0%の28,853 台となり、12四半期連続でプラス成⻑となった。また、2015(平成27)年4〜6 ⽉期を超え四半期ベースでは過去最⾼実績となった。
 輸出額では、同▲2.6%の972 億円となり、3四半期ぶりにマイナスに転じた。

国内出荷内訳
 ⾃動⾞産業向けは、対前年同期⽐で+26.7%の2,696 台となり、3四半期連続でプラス成⻑となった。出荷額は、同+23.5%の114 億円となり、4四半期連続でプラス成⻑となった。

 電気機械産業向けは、対前年同期⽐で、▲20.7%の2,223 台と、2四半期連続でマイナス成⻑。出荷額は、同▲24.7%の103 億円となり、2四半期連続でマイナス成⻑。有機EL 増産によるFPD ⽤ロボットの需要が⾒られるものの、その他の⽤途に進展はなかった。

輸出内訳
 溶接⽤は、対前年同期⽐で▲9.0%の8,446 台となり、3四半期連続でマイナス成⻑となった。出荷額では、同▲11.3%の210 億円となり、2四半期連続でマイナス成⻑となった。⽶国向けは堅調であったが、欧州、中国向けで前年を下回った。
 電⼦部品実装⽤は、同▲11.6%の2,222 台、出荷額は同▲9.4%の356 億円となり、各々5四半期連続でマイナス成⻑となった。電機向けの主要⽤途である電⼦部品実装⽤は、引き続き中国向けに伸び悩みが⾒られる。
 輸出は、⽶国向けが堅調であるのに対し、中国向けは⽤途によって好不調が⾒られるものの前年同期を上回っており、⾃動化投資への意欲は依然⾼いことから今後の需要回
復が期待される。欧州向けは不透明感が強い。

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