三菱日立ツールが「エポックコンビネーションリブボール」を発売 ~リブ溝加工の常識が変わる新加工方法放電加工から切削加工へ!~
三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)が、リブ溝加工の常識が変わる新加工法を提唱する工具「エポックコンビネーションリブボール」をこのほど発売した。
樹脂製品においては、補強用のリブが多く存在する。特に自動車等の大型樹脂金型に存在する補強リブ溝は、その要求精度を達成するのは非常に困難であり、放電加工等では最終仕上げの磨き工程に多大な時間がかかってしまう等の問題点があった。こうした現状を受け、同社ではより高品質な仕上げを短時間で実現するために、仕上げ前工程の高精度化を推進する“Hi-Pre2”コンセプトを市場に向け提唱しているが、今回発売した「エポックコンビネーションリブボール」は、この“Hi-Pre2”コンセプトをもとに開発を行った超硬テーパーボールエンドミルである。なお、新商品は、特に上面幅と底幅が規定されたリブ溝に対応したラインナップとなっている。
リブ溝を往復切削にて加工することで高精度なリブ溝が加工でき、従来の深彫り加工用工具では切削困難な放電加工領域においても切削化が可能となり、次工程である磨き工程の大幅な時間短縮に繋がる。往復切削に適した特殊刃形を採用し、送り速度・切込みを上げた高能率切削が可能となり、さらにコーティングは密着性と耐摩耗性に優れた同社オリジナルのPNコートを採用することで、大幅な寿命の向上を実現した。
■特長
① 往復切削にてリブ溝を加工することで、工具のたわみ無く高精度なリブ溝加工が可能。また、それにより従来の放電加工の一部を切削へ切替えることが出来る。
② 上面幅と底幅が規定された3 サイズのリブ溝に対応したラインナップであり、上面幅と底幅を加工する工程を組み合わせた新加工法により高能率・高精度なリブ溝加工が可能。
③ ボール刃断面形状の適正化や刃数の適正化(工具先端刃を2 枚、外周刃を4 枚)により、従来と比較し送り速度・切込みを上げた高能率切削が可能。
④ 外周刃には高能率加工でも良好な加工面が得られる専用設計の刃形を採用している。
⑤ 密着性と耐摩耗性に優れた当社オリジナルのPN コートを採用することで、大幅な寿命の向上を実現。
■価格
エポックコンビネーションリブボール ¥12,500~¥16,400