2016年7月分工作機械受注総額は1,043.9億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2016年7月分の受注実績は以下の通り。
2016年7月分工作機械受注総額は、1,043.9億円(前月比Δ4.3% 前年同月比Δ19.7%)となった。世界経済の先行きに不透明感が増し、外需が減少するも、内需は増加。受注総額は3カ月連続の1,000億円超。

 内需は513.0億円(前月比+1.1% 前年同月比△14.3%)で、補助金効果により、2カ月連続の500億円超。内需比率は、リーマンショック以降で最高(従来:2009年4月 48.4%)。
外需は530.9億円(前月比△8.9% 前年同月比△24.3%)で、主要3極はアジア、北米で減少し、2カ月連続の600億円割れ。500億円を下回るのは39カ月ぶり(2013年4月:547.2億円)

 国内需要は、今後も底堅く推移すると見込まれるが海外経済の先行きや為替の動向について今後を注視。

7月分内需

513.0億円(前月比+1.1% 前年同月比△14.3%)。

・2カ月連続の500億円超。
・前月比2カ月連続増加。前年同月比は6カ月連続減少。
・補助金効果で引き続き高水準。前年同月比は前年の省エネ補助金の反動で減少。

① 一般機械  205.9億円(前月比Δ6.1% 前年同月比△13.0%)
  うち金型   30.7億円(前月比Δ4.5% 前年同月比△9.4%)

② 自動車   165.5億円(前月比+15.5% 前年同月比△18.2%)
  うち部品   117.9億円(前月比+16.4% 前年同月比△17.5%)

③ 電気・精密 42.1億円(前月比Δ5.3% 前年同月比△24.4%)

④ 航空機・造船・搬送用機械 19.2億円(前月比Δ29.6% 前年同月比Δ10.5%) 

7月分外需

530.9億円(前月比△8.9% 前年同月比△24.3%)

・2カ月連続の600億円割れ。39カ月ぶりの550億円割れ。
・前月比は2カ月連続減少。前年同月比は14カ月連続減少。
・アジア、北米が前月比減少するも欧州は横ばい圏内の動きが継続。

①ア ジ ア:211.2億円(前月比△17.4% 前年同月比△30.4%)
・東アジア:154.2億円(前月比△24.2% 前年同月比△37.0%)
〈中 国〉114.4億円(前月比△27.0% 前年同月比△39.7%)
・その他アジア56.9億円(前月比+8.9% 前年同月比△2.9%)
〈タ  イ〉14.2億円(前月比Δ22.0% 前年同月比+26.4%)
〈ベトナム〉6.5億円(前月比Δ3.1% 前年同月比+30.1%)
〈イ ン ド〉20.1億円(前月比+98.6% 前年同月比+2.9%)

②欧 州:144.1億円(前月比+2.4% 前年同月比△17.5%)
〈ド イ ツ〉32.5億円(前月比△4.8% 前年同月比△33.1%)

③北   米:163.8億円(前月比△7.8% 前年同月比△23.7%)
〈アメリカ〉134.3億円(前月比△12.1% 前年同月比△25.5%)
〈メキシコ〉 22.0億円(前月比+20.4% 前年同月比+33.5%)

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