「第12回切削工具ドリームコンテスト」受賞作品が決定!
DMG森精機(社長=森 雅彦氏)主催の「第12回切削工具ドリームコンテスト」の受賞作品がこのほど決定した。
このコンテストは、日本国内において切削加工に携わり、切削型工作機械を使用している企業および学校、研究機関を対象に、切削加工業界全体の技術・技能の交流と向上を目的として開催している。今年は、審査委員長の竹内芳美 中部大学教授をはじめ、審査委員に大学教授の4名を迎え、厳正な審査の結果、全応募作品の中から製品部品加工部門5点、試作・テスト加工部品部門5点、金型・造形加工部門5点、微細加工部門5点、アカデミック部門5点の受賞作品を決定した。
表彰式は、11月17日(木)15:30~16:30にて「JIMTOF2016」同社ブース内(東3ホール ブースNo. E3031)の特設会場で開催する。また、この期間中、同社ブース内にて全応募作品の展示を行う。
製品部品加工部門
■金賞
「ヘリカル歯車ユニット」 株式会社 カドワキ
■銀賞
「ロードセル」 株式会社 オンダ精機
■銅賞
「ホルダー」 石山ネジ株式会社
■技能賞
「高速ワイヤー供給装置」 有限会社小川鉄工所
■技能賞
「特殊歯車」 株式会社オンダ精機
審査委員による金賞作品の評価ポイント>
・加工時間が短いながらも高い歯車精度を達成している点を評価した。
・SCM材にヘリカル歯車を精度良く作り上げた点を評価した。
試作・テスト加工部品部門
■金賞
「Turning in the deep」 株式会社中村製作所
■銀賞
「どげんナットーとぉ?」 大塚精工株式会社
■銅賞
「エッフェル塔」 ファインテック株式会社
■技能賞
「Five ultra-fine nozzle 」 野田プラスチック精工株式会社
■アイディア賞
「四葉のクローバー」 TOTO株式会社
審査委員による金賞作品の評価ポイント>
・全体の形状も美しく、細い六角状からなる筒に球を入れ、その外に2つのリングを入れた構造を削り出した点を評価した。
・ボール、網、リングといった異なる形状を実現した点を評価した。
・巧妙加工のレベルとしてワンランクアップした印象である。
金型・造形加工部門
■金賞
「蜘蛛の巣」 野田プラスチック精工株式会社
■銀賞
「五角六十面体」 野田プラスチック精工株式会社
■銅賞
「グレーター」 株式会社吹野金型製作所
■アイディア賞
「急須」 株式会社ミズノマシナリー
■芸術賞
「環境にやさしいLeaf」 株式会社瑞木製作所/大山エンジニアリング株式会社
審査委員による金賞作品の評価ポイント>
・φ0.2mm、φ0.1mmでクモの細い糸を微細加工しており、クランプ方法を工夫している点を評価した。
・不規則な形状をびびらないように加工した点を評価した。
微細加工部門
■金賞
「波動の相性」 近藤精密株式会社
■銀賞
「Wワイヤーフレームinスター(外れることのない独立した3つの形状)」
野田ブラスチック精工株式会社
■銅賞
「シャープペンシル芯ノズル加工」 応用電機株式会社 熊本事業所
■技能賞
「極細37柱」 株式会社吹野金型製作所
■アイディア賞
「こびとたちのトランプ遊び」 株式会社仙北谷
審査委員による金賞作品の評価ポイント>
・シャープペンシルの芯に可変リードねじ切りを行っており、折れないように加工する工夫が素晴らしい。
アカデミック部門
■金賞
「削りだし伸縮カップ」 兵庫県立神戸高等技術専門学院
■銀賞
「不思議なVの字(プリズム付きオペラグラス) 大阪府立城東工科高等学校
■銅賞
「独自開発の潜像加工用CAMによる加工サンプル~大分高専・校長先生の名刺~」
大分工業高等専門学校
■銅賞
「三段サイコロ」 福岡市立博多工業高等学校
■芸術賞
「星形のオブジェ」 国立大学法人岩手大学
審査委員による金賞作品への評価ポイント>
・薄肉のテーパ加工や治具の製作を工夫して行っている点を評価した。
・作品のアイディアもおもしろく、端面溝入れバイトを自作し、薄板を円筒に加工する技術を高く評価した。