【注目の技術】黒田精工の「Glue FASTEC®」モーターコアが自動車駆動用のモーターとして初めて量産採用が決定!
2016年12月19日
黒田精工(社長=黒田浩史氏)は、2005年より量産車の駆動用モータコアの製造販売を開始しているが、従来はダボと呼ばれる突起により電磁鋼板を締結することでコアを積層する工法を用いていた。同社が開発した新工法である「Glue FASTEC®」による接着積層コアは、電機部品向けに量産の実績を積んできており、その実績と優れた特性が評価されて今回自動車の駆動用モーターとして初めて量産採用が決定した。
「Glue FASTEC®」コアは、その優れた電磁気特性によりモーターのエネルギー効率の向上に効果があることに加え、薄く硬い材料の積層が可能になるといった特長や、機械的精度の高さや低振動性、更にその高剛性に起因して高密度巻き線時の負荷にも耐えられる等モーター製造時の生産性向上のメリットがあることも評価されている。今回の採用に続き、世界各国で現在開発中のエコカー用モーターやその他高性能モーターでの量産採用に向けた評価が進んでおり、同社では今回の実績を足掛かりに、「Glue FASTEC®コアの世界的普及に向け一層力を注いで行きたいと考えている」としている。