〈年頭所感〉DMG森精機/オーエスジー/日立建機
「よく学び、よく働き、よく遊ぶをモットーに働き方改革への取り組みを強化」
●DMG森精機株式会社 取締役社長 森 雅彦
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、イギリスでのEU離脱国民投票、アメリカでの大統領選挙、中東地域における戦闘の激化等が要因となり、1ドル=99円台まで円高が進むなど、為替相場が不安定な年ではありましたが、欧米での弊社受注は比較的順調に推移しました。11月の東京JIMTOF2016では、過去最高の入場者数を記録し、引き合い・受注目標も達成する事が出来ました。「DMG MORIスマートファクトリー」をテーマに、ステージを利用し、IoT・インダストリー4.0社会に対応するテクノロジーサイクルやソリューションを紹介いたしました。
2009年から業務・資本提携してきた独DMG MORI AG社の株式を76.03%まで取得すると共に、2016年8月にはドミネーション・アグリーメントが発効され、経営資源を一体のものとして活用することができるようになりました。部品共通化、機種統合、CRM、サービス・パーツシステム、グローバル生産能力の最適活用により、今後さらに経営効率化を加速してまいります。重複または過剰だった、千葉・上海・スイス・フランスの工場を閉鎖し、伊賀工場・フロンテン・天津工場に統合しました。より効率的な生産体制を構築し、財務体制を強化します。米国では、ディーラー経由の流通体制から直販体制への変革が完了しました。2015年と比較し、2016年では直販開始前より20%受注が伸びており、来年もさらなる効果が期待できます。
また、本年は全社を挙げて働き方改革への取り組みを一層強化いたします。「よく学び、よく働き、よく遊ぶ」をモットーに、在宅勤務の拡充、コアタイム制の導入、残業ゼロに向けた意識改革で、公私共にバランスの取れたワークライフバランス作り、年間労働時間1800時間、有給休暇完全取得の実現に向け取り組んでまいります。
本年も、世界中のお客様に、優れた品質の製品を最善の納期とサービスでお届けすべく、努力して参ります。変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
「ハングリーに市場開拓」
●オーエスジー株式会社 代表取締役社長 石川則男
2017年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
昨年は英国のEU離脱、シリア難民問題、そして米国大統領選挙など大きな政治的な事象があり、世界的に政情不安が広がりました。一方では米国大統領選挙後には大方の予想に反してドル高円安、株高になりました。輸出企業にとっては風向きが変わり、景況感も改善されたと思われます。しかしながら根拠が薄い中での円安ということで、いずれまた急激な円高に転じるのではないかといった不安も見受けられます。
私ども切削工具の市場は世界的な製造業の停滞感から必ずしも需要が旺盛とは言えませんが、資源国、新興国の景気が底打ちする期待もあり、前向きな経営を進めたいと思います。そのような状況下、当社はハングリーに新販路の開拓に努める年にしたいと思います。
ここ2,3年、進めたM&Aによる販路拡大、大手ユーザー開拓のために世界各地に設立しているテクニカルセンターを活用した販路拡大。付け加えて自動車、航空機産業における難削材加工用の新技術を使った販路拡大を多角的に進めてまいります。
ハングリー精神を忘れず、チャレンジする2017年とし、来る創立80周年の年である2018年につながる年にしたいと思います。
最後になりますが、日本経済の益々の発展と皆様のご健勝を祈念いたしまして年初のご挨拶とさせていただきます。
「期待を上回るソリューション“Reliable solutions”を提供」
●日立建機株式会社 執行役社長 辻本雄一
あけましておめでとうございます。
新年を迎えるにあたり一言ご挨拶申し上げます。
昨年はイギリスのEU離脱の国民投票やアメリカの大統領選挙など、従来の世界の枠組みに大きな影響を与える出来事があり、そのたびに為替や株価が大きく変動しました。また、世界各地で発生しているテロや感染症など地政学的リスクも拡大しており、ますます先行き不透明な状況となっています。
建設機械市場をみると、地域によっては回復の兆しも見えますが、今後とも全体的には依然として厳しい状況が継続すると思われます。
一方で、建設機械業界を取り巻く事業環境は急速に変化しており、市場のグローバル化により社会・お客さまのニーズは多様化しています。
日立建機グループは、日立グループ各社とも連携を深め、日本をはじめグローバル市場において社会やお客さまのニーズを的確に捉え、安全性、品質、性能、耐久性、経済性に優れた製品の開発と提供、お客さまとの密接なコンタクトを通じて、お客さまの期待以上の提案を行う販売、良質でタイムリーなサービスの提供、レンタル中古車事業の深化、そしてそれらを統合した顧客ソリューション事業の展開など、建設機械ビジネスのバリューチェーン全体で、社会・お客さまの期待を上回るソリューション「Reliable solutions」を提供してまいります。
最後になりましたが、新しい年2017年が皆さまにとって平和で穏やか、そして明るい年になることを祈念して年初のご挨拶とさせていただきます。