タンガロイが超多刃PCDフライスカッタ「TungSpeed-Mill」(タングスピード・ミル)を新発売
タンガロイ(社長=木下聡氏)は、このほど、多結晶焼結体ダイヤモンド(PCD)インサートを使用した超多刃フライスカッタ、“TungSpeed-Mill”(タングスピード・ミル)の発売を開始した。
縦置きインサートを採用した超多刃PCDフライスカッタ「TungSpeed-Mill」は、超多刃のカッタである。インサートは、カッタの径方向からネジによってクランプされる設計であり、従来の仕様に比べインサート座がコンパクトとなることから、カッタの超多刃化を可能にした。そのため、非常に高いテーブル送り速度で加工が可能であり、同社が提唱する、「倍速切削」を実現する工具の一つである。
インサートは、1コーナタイプ、2コーナタイプ、長切れ刃タイプの3種類を標準設定し、非鉄金属の粗加工から仕上げまで幅広く対応する。
ボディには、正面振れ調整機構が組み込まれており、優れた加工面を実現する。工具径の標準ラインナップは、シャンクタイプがφ25mmとφ32mm、ボアタイプがφ50~φ125mmが設定されている。また、アーバ一体型等の特殊形状カッタも製作可能である。
特長
① 超多刃仕様のPCDカッタで、非鉄金属の高能率加工に最適。
② ボディには軸方向の振れ調整機構が組み込まれており、仕上げ加工にも対応。
③ 多様なインサート形状を標準設定しており、多様な用途に対応。
④ アルミと鋼のハイブリット設計でボディの軽量化を実現。
主な形番と標準価格
■ボディ
・TPYP12M063B22.0R1071,000円(税込み76,680円)
・TPYP12J100B31.7R16154,600円(税込み166,968円)
■インサート
・YPEB12X3-1A01R-DDX1608,030円(税込み8,673円)
・YPEB12X3-2A01R-DDX16013,200円(税込み14,256円)
・YPEB12X3-FP02R-DDX16011,800円(税込み12,744円)
全アイテム:ボディ10形番インサート11形番