「ものづくりの俺らだからできることがある」中小企業の連携で日本再始動!
今年3月11日に起きた大震災をうけ、中小製造業の連携で仮設住宅での生活を強いられている方々に支援を行う『製造業的復興支援プロジェクト』は立ちあがった。
当初は数名の有志からスタートしたこのプロジェクトもネットを通して広がりを見せ、製造業ならではの知識と技術で仮設住宅の問題点を解決している。
現在は宮城県名取市箱塚桜団地で簡易網戸の設置やエアコンの室外機の雨音対策を実施するなど精力的に活動しており、義援金や協賛企業を募っている。
『製造業的復興支援プロジェクト』代表の落合孝明氏(モールドテック社長)は、「未曾有の震災で被災地は大変なことになっています。1社1社は小さいけれど、われわれが力を合わせれば製造業ならではの視点で復興支援ができるのではないかと考えました。懐に余裕があるわけではありませんが、被災して何もかもを失った方を思うと何もせずにはいられなかった」と話す。
被災地に足を運んでみると、TVニュースで報道されているよりも遥かに悲惨な状況があった。被災地でヒアリングをしたところ、仮設住宅で生活をしている方の圧倒的な悩みが「雨が室外機にあたるとものすごい音になり、寝付けない」、「玄関側に網戸がないので風が通らない」というものだった。
さらなる連携で大きなパワーを!
そうして仮設住宅の問題改善に取り組んだ。時間が空けば有志が集まり、被災地の問題解決のためのアイデアを出し合った。そのアイデアも製造業に携わっているからこその視点が活きている。工業用品も普段から慣れ親しんでいるうえ、素材の特性などまったく知らないわけではない。決して資金に余裕があるわけではないが、家族も住居も職場も流されてしまった被災者のことを考えると、いてもたってもいられなかった。雨音を防ぐためのウレタンやその他の資材をみんなで持ち寄り、風通しが悪く不衛生になりがちな仮設住宅に風を通すための網戸も一工夫した。被災地からも「助かりました。ありがとうございました」とお礼の声が届いている。 被災地の要求に応え、この活動を継続するためにも多くの力が必要だ。「われわれは中小零細企業の集まりだけど、力を合わせれば大きなパワーになります。被災地の深刻な要求に応え、この活動を継続するためにも、1人でも多くの力が必要です」(落合氏)
住居というのは人間が生きて行く中で重要な役割を占め、活力ある生活を送るためにも最低限必要だ。今回、東北で未曾有の災害が起きてしまったが、将来日本中のどの地域でも起こりえることであり、いつ、自分たちの身に降りかかってもおかしくない話である。被災地が一刻も早く復興するためにも、まず被災者が生活衛生面で健全な生活を送ることが望ましい。そのためには健康で元気のある方たちの支援が必要であろう。
相手を思いやる優しさ、労わり合う心は確実に日本を変えていく。
広がりをみせる『製造業的復興支援プロジェクト』の活動を維持するため、現在、①現地作業者、②物資や材料の提供者、③支援金、を募集している。個人は一口1,000円~、法人は1口10,000円~。
■支援金振込先■
ゆうちょ銀行からゆうちょ銀行へ振り込む場合
記号番号:10940-1966551 口座名:製造業的復興支援プロジェクト
ゆうちょ銀行以外からゆうちょ銀行へ振り込む場合
支店名:0九八(ゼロキュウハチ)
口座番号:普通 0196655
口座名:製造業的復興支援プロジェクト
義援金は現地での復興支援のみに使用する。
また、製造業を主体とした漫画「ナッちゃん」の著者、たなかじゅん氏をはじめ、同プロジェクトメンバーが製作した同プロジェクトのポスターがダウンロードできる。
ダウンロード先はコチラ⇒ http://mono-shien.com/?p=278
詳しくは、『製造業的復興支援プロジェクト』
URL http://mono-shien.com/ まで。